“優雅な拡張性”で顧客資産を守るジュニパーのコアルータ
2005/4/19
「これまでxSPは3年ごとのインフラ刷新を余儀なくされてきた。ジュニパーネットワークスが考えるネットワーク・コアの進化では、xSPはすでに投資したネットワーク資産を捨てることなく、有効に活用し続けることができる」。米ジュニパーネットワークス プロダクトライン・マネジメント担当副社長 ジュディ・ベニンソン(Judy Beningson)氏は4月18日、ジュニパーのxSP向けコアルータ製品の競合優位性を説明した。
米ジュニパーネットワークス プロダクトライン・マネジメント担当副社長 ジュディ・ベニンソン氏 |
ベニンソン氏が示した米Infonetics社の調査によると、2004年第4四半期のコアルータの世界市場シェアは、ジュニパーがシスコシステムズを上回り40%以上を獲得。同氏は、その理由をコアルータTシリーズの拡張性にあるとした。
Tシリーズの拡張性について、ベニンソン氏は同社が2004年12月に発売したコアルータの最新機種「TX Matrix」を挙げて説明。TX Matrixは2.5Tbpsのスループットを提供するが、2002年に発売した40GbpsスループットのT640を再利用して、T640を4ユニットで構成し、2.5Tbpsを実現できる拡張性の高さを強調した。「ソフトウェア、ハードウェアともに拡張できるTシリーズがコアルータ市場に受け入れられた」(ベニンソン氏)。2004年度の「T640」の販売実績は1000ユニットになるという。
ベニンソン氏は、今後の製品戦略についても明らかにした。コアルータに求められるスループットが上がっても「2008年までは拡張性があるTX Matrixで十分」と予測。既存ユーザーは「優雅にアップグレードできる製品コンセプト」で、スループットの増量を図っていくことができると強調した。
(@IT 富嶋典子)
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