データコア、LAN上でSAN環境を実現

2005/5/12

 データコア・ソフトウェアは5月11日、ストレージ管理ソフトウェア「SANmelody 2.0」の出荷を開始した。同社代表取締役社長 ピーター・トンプソン(Peter Thompson)氏は、この製品を「従来SANやNASといったハイエンドクラスのストレージを、iSCSIで提供可能にした製品だ」と説明している。

データコア・ソフトウェア 代表取締役社長
ピーター・トンプソン氏
 SANmelodyは、Windowsベースのストレージサーバにインストールすることによって、社内のアプリケーションサーバのディスクを1つのサーバに集約することができるソフトウェアだ。このような機能は、従来よりSAN環境などでは提供されているが、SANmelodyはLAN経由のiSCSIでこの機能を実現した点が特徴だ。「LAN上で可能にしたことによって、大企業向けのSANやNASの機能を、SANを構築できない中小企業などでも利用可能にした」とトンプソン氏は強調する。

 具体的な例としては、電子メールサーバとファイルサーバを設置している企業にSANmelodyをインストールしたストレージサーバを設置した場合、電子メールサーバやファイルサーバからはストレージサーバ上のディスクを追加ディスクとして利用することができるようになる。この機能を利用することによって、メールサーバやファイルサーバ上には必要最低限のディスクを用意しておき、日々たまっていくデータはすべてストレージサーバ上に追加していくことが可能となる。

 また、LAN経由のiSCSIによるフェイルオーバも可能だ。この機能は、あるアプリケーションサーバのデータ保存をSANmelodyをインストールしたサーバAと、サーバAのデータをミラーリングするサーバBにて行うことで、万が一サーバAに障害が発生した場合でも自動的にサーバBに切り替わるというものだ。

 データコア・ソフトウェア マーケティング/カスタマーサービスマネジャー 財前潮氏は、アプリケーションサーバのディスクをストレージ上に集約することによって、ディスクを有効活用できるほか、一元管理による管理性の向上や、ディスクが不足した場合でもアプリケーションサーバを止めることなくストレージサーバにディスクを追加するだけで対応できるため、大幅なコストダウンが見込めると説明している。

 トンプソン氏は、「SANmelodyはバックアップやストレージといった用途以外に、支店などにも設置することで災害対策として利用することもできる。また、LAN上で利用できるうえに、高価なストレージ機器ではなく一般的なWindowsサーバ上で動作するため、コスト削減効果も大きい。中小企業では大きなニーズがあるだろう」と説明し、売上増加に自信を見せた。

(@IT 大津心)

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データコア・ソフトウェア

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