バッファロー、「とにかく家の隅々までつながる」無線ルータ
2005/8/4
バッファローは8月3日、無線LAN製品「AirStationシリーズ」に新モデルを追加すると発表した。従来のハイパワータイプに比べて最大210%の出力を発揮するハイパワータイプの無線ルータ「WHR-HP-G54」や、デジタル家電向けのイーサネットコンバータ「WLI-TX4-G54HP」など7製品をラインアップ。広い一軒家などでも隅々まで漏れなく無線を飛ばすことを可能にしたとしている。
バッファロー 常務取締役 事業本部長 山口英利氏 |
このアンケート結果を受けて、バッファロー 常務取締役 事業本部長 山口英利氏は、「無線LANに対して、予想以上に『自宅でつながるかの不安』を抱いているユーザーが多い。この不安を払しょくするためにも“とにかく家の隅々までつながる”ルータを提供しなければならない」と語り、今回従来モデルよりも一層ハイパワータイプのルータを発表した背景を説明した。また山口氏は、2006年後半から2007年にかけて、デジタル家電やデジタルホーム市場が爆発的に成長すると予測。「オンデマンドTVやホームサーバといったマルチメディア用途では、高速でつながる無線LANが必須」(山口氏)と説明した。
バッファローでは、2000年4月に初代AirStationシリーズを発売。同シリーズは現在累計700万台を突破し、今回発表したシリーズは3代目となる。新製品「WHR-HP-G54」は、従来のハイパワー無線アクセスポイントに内蔵されていた「AirStationBooster」を改良し、20Mbps以上で通信できる距離が従来モデルの105メートルから220メートル(約210%)に拡大。「“飛び”を追求したモデル」(バッファロー ブロードバンドソリューションズ事業部 マーケティンググループリーダー 石丸正弥氏)だとコメントした。このようなハイパワーモデルは人気があり、現在同社の無線LANルータのうち2割弱のユーザーがハイパワーモデルを購入しているという。
バッファローが実施したデモ画面。WHR-HP-G54とWLI-CB-G54HPの組み合わせによって、ダウンロード速度が270%に増加した |
WHR-HP-G54やWLI-CB-G54HPを利用しても、まだ通信速度に不満があるユーザーに対しては、従来モデルよりも速度アップを実現した指向性アンテナ「WLE-DAH」と無指向性アンテナ「WLE-HG-NDR」の2種類を用意した。
国内におけるIEEE802.11aの周波数帯が、5月の電波法改正によって世界標準に準拠した。この変更を受けて同社では、11aと11gを併用してさらに通信距離を延長した「ハイスピード中継機」を秋に発売するとした。ハイスピード中継機は、いわゆる“離れ”などに設置することを想定しているという。
山口氏は、「MIMOなどの新技術も登場し、無線LAN技術は向上しているが、まだまだ家庭内につながらない場所があるユーザーが多いのではないか。そのような例が、余計『つながらない不安』を増長させていると思う。新製品のようなハイパワータイプの普及によって、このような不安を払しょくし、デジタルホームの普及を進展させたい」と語った。
(@IT 大津心)
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バッファロー発表資料
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