顧客が四半期ごとに1000社増えている〜シトリックス
2005/9/7
シトリックス・システムズ・ジャパンは9月6日、報道関係者向けの説明会を開催し、SSL-VPNアプライアンス「Citrix Access Gateway」や同社の最新動向を説明した。4月に完全施行された個人情報保護法(個人情報の保護に関する法律)などの追い風を受け、同社の顧客は四半期ごとに1000社のペースで増加しているという。
Access Gatewayは、5月26日に発表されたSSL-VPNアプライアンス。同社初のハードウェア製品となる。SSL-VPNだけでなく、IPsecがサポートするさまざまなアプリケーションも利用できる点が特徴だ。オプションを付加することで、クライアントPCがアクセスできるアプリケーションやファイルなどをきめ細かく管理することもできる。シトリックス・システムズ・ジャパン 代表取締役社長 大古俊輔氏は、「SSL-VPNとIPsecの機能を“良いとこどり”した製品だ。簡単かつセキュアに社内のさまざまなアプリケーションを利用できるようになるだろう」とコメントした。
シトリックス・システムズ・ジャパン 代表取締役社長 大古俊輔氏 |
大古氏は同社の順調な業績を強調。同氏が就任した2005年1月の時点では、顧客数9000社だったが、4月には1万社に、6月には約1万1000社、約56万ライセンスを達成したという。この数字を受け、同氏は「ほぼ四半期ごとに1000社ずつ顧客が増えている計算になる。4月に完全施行された個人情報保護法の追い風もあるが、順調な増加だろう」と語り、販売増加に自信を見せた。
大古氏は販売ターゲットとして、既存のPresentation Serverユーザーを第1に挙げたが、新規にリモートアクセスを導入するユーザーにも拡販していきたいとしている。特に、金融業や官公庁などセキュアなアクセス環境が必要な業種を中心に販売していく方針。販売チャネルでは、「今後は、上流のセキュリティのコンサルティングを手掛けるセキュリティコンサルティング業者や、ネットワークインテグレーションを行っているパートナー企業を増やしていき、リモートアクセスに関するコンサルティングとの組み合わせでの販売を増やしていきたい」(大古氏)との見解を示した。
(@IT 大津心)
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