ミロク情報が中堅向けERP本格参入、単価500万円台で挑む
2005/10/6
ミロク情報サービスは10月5日、年商100〜500億円の中堅企業向けのERPパッケージ「Galileopt」(ガリレオプト)を10月26日に発売すると発表した。経営者に対して最適な情報を提供することで、「経営者のクリエイティビティを刺激し、企業を最適化するための新しいスタンダードを提供する」(ミロク情報サービス 代表取締役社長 最高執行責任者 是枝周樹氏)と意気込んでいる。
ミロク情報サービス 代表取締役社長 最高執行責任者 是枝周樹氏 |
GalileoptはMicrosoft .NETアーキテクチャで開発。経理系モジュール、業務系モジュールなどがあり、ユーザーはポータル、ワークフロー、ビジネス・インテリジェンス、エグゼクティブ・インフォメーション・システムなどを利用できる。各アプリケーションはマイクロソフトのリッチクライアント技術「スマート・クライアント」を採用し、「運用性の高いWeb型で、クライアント/サーバ型の高い操作性、高速レスポンスを実現する」(ミロク情報)という。
Galileoptはメインモジュールを20、サブモジュールを42用意する。モジュールを組み合わせることで、顧客のビジネスプロセスにあったシステムを構築可能。また、それぞれのデータエントリ画面には最大30個のキーを設定でき、「ノンプログラミングで設定できる」(ミロク情報)という。Galileopt内で扱うすべてのデータがワークフローに連動するため、柔軟にビジネスプロセスを変更できるという。「日本の企業風土を反映した操作性や帳票をGalileoptは提供する」(是枝氏)
新製品がターゲットにする年商100〜500億円の中堅企業市場は、住商情報システム「ProActive」、富士通「GLOVIA-C」、オービック「OBIC7」が高いシェアを持つ。Galileoptの商談単価は500万円台(財務モジュールの場合)。「導入支援やトレーニングなどを含めると1000万円くらい」(ミロク情報)で、価格の優位性もアピールする。ミロク情報は、中堅向けERPとして「MICSNET Special」があり、同製品からのリプレースも狙う。発売初年度は200本の売り上げを見込む。
(@IT 垣内郁栄)
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