リムーバブル・ストレージは法人市場堅調、アイオメガ
2005/11/15
米アイオメガの社長兼CEO ワーナー・ヘイド氏 |
リムーバブル・ストレージ市場には2つの流れがある。1つは個人分野。この市場は、アップルのiTunes Music Storeサービスを実現したネットワーク技術の進展によって、少しずつだが縮小傾向にある。つまり、音楽CDをCD-RやZipに焼く人の数は減少傾向にあるということだ。一方で、大量の情報を格納するというような法人分野は、今後も堅調な伸びを示すだろう。アイオメガが力を入れる分野ももちろん、個人市場よりは法人市場、特に中小規模(SMB)企業群である。
この市場に対して同社は、サーバメーカーへのストレージ製品のOEM供給や、SMB市場に特化した独自開発のファイルサーバの販売に力を入れている。Zip市場はいまだに存続しているが、今後急拡大する市場だとはいえず、同社は引き続きサポートをしていくものの、巨額の投資を行う予定はいまのところなさそうだ。
8月に同社は、東急建設に対して、施工監理写真のデータ保存を行うネットワークストレージサーバ「Iomega NAS 200d/320GB with RE」を120台納入したと発表した。そのほか、IBMのxSeries用オプションとして、REV(HDDを使用したリムーバブルストレージ)ドライブを提供し、東芝情報機器のMAGNIAサーバにも、バックアップオプションとして、REVドライブを供給しているという実績もある。
2006年には国内市場で、約5000台のREVドライブと2万5000台のディスクを販売する目標を立てている。なお、2005年は1600台のドライブ、3200枚のディスクという販売目標を掲げていた。REVの立ち上げから現在まで、「(全世界で)累計15万台以上のドライブと90万枚以上のディスクを販売している」と米アイオメガの社長兼CEO ワーナー・ヘイド(Werner Heid)氏はいう。NAS製品では2006年に700台の販売を見込む。
(@IT 谷古宇浩司)
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