太っ腹? 米サンが最新サーバを無料貸し出し

2005/12/23

 米サン・マイクロシステムズは、最新のマルチコア/マルチスレッドプロセッサ「UltraSPARC T1」を搭載したサーバ「Sun Fire T2000」を無料で貸し出すキャンペーンを開始した。これは同社社長のジョナサン・シュワルツ(Jonathan Schwartz)氏がブログで発表したもので、60日間無料で提供する。

 UltraSPARC T1は、Niagaraというコードネームで開発されてきた第2世代CMTプロセッサ。第1世代CMTが最大で2スレッド/コアに対応するのに比べて、第2世代CMTでは1基で最大8コア×4スレッドの計32スレッドに対応できる点が特徴だ。また、1基当たりの低消費電力がウリで、平均70W程度と電球並みの消費電力だという。

 シュワルツ氏が発表したキャンペーンは、12月に発売したサーバ「Sun Fire T2000」を60日間無料で貸し出すというもの。すでに米国のWebサイトでは、申し込み受け付けを開始している。Sun Fire T2000はUltraSPARC T1を初めて搭載したサーバ製品で、米サン・マイクロシステムズ ストラテジックインサイト・オフィス バイスプレジデント スティーブ・キャンベル(Steve Campbell)氏は、「性能5倍、電力消費5分の1、設置面積4分の1」とうたっている。

 キャンペーンでは、1.0GHzのUltraSPARC T1の6コア/24スレッド、メモリ8Gbytesの「T20-106A-08GA2C」、8コア/32スレッド、メモリ8Gbytesの「T20-108A-08GA2C」、8コア/32スレッド、メモリ16Gbytesの「T20-108A-16GA2C」の3機種から選択できる。ただし、台数や実施日数に制限があるという。

 なお、キャンペーンは全世界で展開するとしているが、サンが子会社を持たない国や、チリ、南アフリカ、UAE、エジプトなど一部の国は対象外になるとしている。日本はこれら対象外の国に含まれていないのでキャンペーンが展開される模様だ。

[関連リンク]
米サンのキャンペーンサイト
ジョナサン・シュワルツ氏のブログ

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