MSが無償配布、「Visioで書く内部統制文書ガイド」

2006/2/25

 マイクロソフトは2月24日、内部統制の構築で必要な業務プロセスの文書化を「Microsoft Office Visio 2003」で効率的に行うための方法を紹介する、「Visioで書く内部統制対応文書作成ガイド」をWebサイトで公開した。無償で利用できる。

 日本版SOX法などに対応した内部統制の構築には業務プロセスの文書化作業が重要とされている。しかし、文書化は時間とコストがかかる。マイクロソフトが公開した作成ガイドを使えば、「Visio 2003を実際に使って、ステップバイステップで業務プロセスの文書化を行うことができる」という。

 作成ガイドは61ページのWord文書。業務プロセス文書化の前提となる業務フローの作成方法を主に記述している。作成ガイドでは、業務フローで行うべき項目や順序を入力したAccessファイルが準備されていることを想定した、業務フローの作成方法も説明している。

 Visio 2003を使うことで、リスクとコントロール(統制)の関係を記したコントロールマトリックスの作成も容易になるという。また、Visio 2003で作った業務フロー図の各項目に色を付けることで、リスクやコントロールの可視化が可能になると説明している。

 マイクロソフトはVisio 2003に対応した業務フロー図、コントロールマトリクス、業務記述書のテンプレートも今後、無償で提供する予定だという。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
マイクロソフトの発表資料
内部統制を知るために「日本版SOX法ポータル」

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