日本オラクル、業務アプリ導入ツール「Oracle Accelerators」発表
2006/3/2
日本オラクルは3月1日、オラクルの業務アプリケーション「Oracle E-Business Suite」(EBS)の導入を容易にするツール「Oracle Accelerators」の提供を開始したと発表した。まずは自動車部品業界向けの業務フローなど30種を用意し、導入支援を行うパートナーなどに無償で提供する。
米オラクルのグループ・バイスプレジデント マーク・キーバー氏 |
米オラクルのグループ・バイスプレジデント マーク・キーバー(Mark Keever)氏は「EBSは200以上のモジュールで構成する。しかし、顧客が興味あるのは各モジュールではない。そのモジュールで実現する業務フローだ」と述べた。Oracle Acceleratorsは1000以上のあらかじめ設定した業務フローがあり、欧米やアジアで展開している。キーバー氏によるとOracle Acceleratorsは26業種をサポートするという。
Oracle AcceleratorsはWebベースのツール。導入コンサルタントは、顧客のヒアリングによって、EBSで実現する業務フローを選択する。その後に、顧客にさらに質問し、取引先や取引条件などの業務フローの詳細な情報を固め、Web上から入力する。顧客への質問と入力を繰り返すことで、EBSのパラメータが設定できる。
テストや研修、教育ビデオなどもWeb上で利用可能。数時間で、最初のトランザクション・テストにまで到達できるという。キーバー氏はOracle Acceleratorsのデモンストレーションを示して、簡易な利用を強調した。
日本で提供するのは、自動車部品業界向けに日本語化したOracle Acceleratorsの業務フロー29種。ほかに業種を問わずに利用できる業務フロー22種も用意する。この2つには重複する業務フローがあり、提供するフローの総数は30種になる。国内ではパートナー企業の導入コンサルタントがOracle Acceleratorsを利用するが、日本オラクルでは「パートナー選びはこれから進める」としている。自動車部品業界向け以外に、一般消費財、流通業界向けOracle Acceleratorsを予定している。
(@IT 垣内郁栄)
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日本オラクルの発表資料
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