アバイアのIP電話網にポリコムのビデオ会議を統合
2006/5/11
日本アバイア 代表取締役社長 藤井克美氏(左)とポリコム 代表取締役社長 奥田智巳氏(右) |
日本アバイア(以下アバイア)とポリコムジャパン(以下ポリコム)は5月10日、両社の製品を統合したIPベースのビデオ会議システムを発表した。両社の世界的な戦略的提携に基づいて開発した。
製品名は「Avaya Video Telephony Solution」。アバイアのIP電話ソフト「Avaya Communication Manager」にポリコムのビデオ会議機能を統合した。この製品を導入することで、使用者はアバイアのIP電話製品で構築した企業の電話網にポリコムのビデオ会議端末を登録し、使用者認証を得ることが可能になる。外線からかかってきた電話をポリコムのビデオ会議システムへ転送して通話したり、ビデオ会議中にアバイアのソフトフォンやIP電話を呼び出すことができる。
「Avaya Video Telephony Solution」は、ポリコムの会議室向けビデオ会議システム「Polycom VSX」とも互換性を持っている。そのため、アバイアの「Avaya Communication Manager」にポリコムの端末情報が登録でき、使用者認証も行えるようになった。H.264ビデオコーデックや、ポリコム独自の音声アルゴリズム「Siren14」、カメラ画像とデータを同時に表示可能な「People+Content IP」、内線での多地点接続オプションなど、ポリコムの機能を利用することもできるようになった。
Goo Researchの調査(2006年4月27日)によると、ビデオ会議システムを利用している企業は回答数全体のうちの26.7%にすぎないが、将来的に導入したいとする企業は56.0%だという。ポリコム 代表取締役社長 奥田智巳氏は「ビデオ会議システムを導入すればその利便性を実感する」とし、アバイアとの提携によって開発した新システムでビデオ会議市場の底上げを狙う。
(@IT 谷古宇浩司)
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