ブルーコート、NetCache事業を買収。シェア75%で独占状態に
2006/9/13
米ブルーコートシステムズは9月12日(米国時間11日)、ネットワークアプライアンスからコンテンツキャッシュアプライアンスである「NetCache」事業を買収完了したと発表した。買収は現金約2390万ドルと、ブルーコートシステムズの一般公開株36万株によって行われた。
米ブルーコートシステムズ アジアパシフィック地域担当 バイスプレジデント マシュー・ヤング氏 |
ブルーコートシステムズ アジアパシフィック地域担当 バイスプレジデント マシュー・ヤング(Matthew Young III)氏は、「今回の買収で最も重要なのは、ネットワークアプライアンスの協業体制を得たことだ。これでアプリケーション配信のための基礎技術はプロキシであるというわれわれのビジョンを打ち出せる」と買収の理由などを説明した。
ブルーコートシステムズのプロキシアプライアンスは、4000社を超える企業へ提供されており、シェア50%を超えるという。一方のNetCacheも、1000社を超える企業へ提供されており、シェア20〜25%程度だ。これにより、買収後の同社のシェアは70〜75%に達する。日本においては、「NetCacheは大規模データセンター数カ所に提供されており、ブルーコートシステムズがエンドポイントや支局・支店、インターネットゲートウェイなどに採用されているため、幸運にもほとんど顧客が被ることがない」(ヤング氏)とした。
今後もNetCacheブランド製品の販売とサポートは継続するが、ブルーコートシステムズへのマイグレーションも場合によっては推奨していく。今回の買収によって、NetCache事業部のネットワークアプライアンス社員はブルーコートシステムズへ基本的に移籍しないため、ブルーコートシステムズは自前でサポートエンジニアなどを補強し、NetCacheの既存ユーザーをサポートしていくとした。
日本のブルーコートシステムズ 代表取締役社長 河田英典氏は、「NetCache製品を手に入れたことによって、ブルーコートシステムズはセキュリティ機能も手に入れた。これを武器に今後日本版SOX法などにも対応していく。まだ、われわれはNetCache製品の詳細を知らないので、これから勉強していく。日本では大手データセンター数社がNetCacheの大型顧客なので、そこに対してサポートしていくが、場合によってはブルーコートへのマイグレーションを提案する可能性もある。その場合、特別価格で提供するかどうかなどについてはまだ未定だ」と日本市場における今後の方針を説明した。
(@IT 大津心)
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