BEAが「AquaLogic BPM Suite」発表、BPMをライフサイクルで管理
2006/10/18
日本BEAシステムズは10月17日、SOAに基づきビジネスプロセスを設計、実装する基盤ソフトウェア「BEA AquaLogic BPM Suite 5.7」を18日に出荷開始すると正式発表した。ビジネスプロセス管理(BPM)の各ライフサイクルを提供する包括的なソフトウェア。BEAは9月にAquaLogic製品拡販のための新組織を立ち上げた。BPMを事業の柱に育てることを目指す。
BPM SuiteはBEA本社が3月に買収したFuegoの製品をベースに開発した製品。SOAに対応したビジネスプロセスを動的に設計、実行、最適化できる。BEAのデベロッパマーケティング マネージャ 佐々木政和氏は「ビジネスとITのギャップを縮めて、つなげることが目的だ」と話した。
BPM Suiteは「BPM Designer」「BPM Studio」「BPM Enterprise Server」の3製品で構成。BPM Designerはビジネスプロセスのモデリング、シミュレーションを担当。BPM Studioは開発とデプロイを行うことができる。BPM Enterprise Serverには、ビジネスプロセスを実行する「AquaLogic HiPer Workspace for BPM」と、プロセスをモニタリングする「AquaLogic BPM Dashboard」の機能が含まれる。ビジネスプロセスを分析、最適化する「BPM Analyzer」は今回のリリースには含まない。
ビジネスプロセスをモデリングする「BEA AquaLogic BPM Suite 5.7」の「BPM Designer」 |
BPM市場はオラクルなど競合もあるが、佐々木氏は「BPM SuiteはBPM DesignerとBPM Studioが同じリポジトリにアクセスするので、モデリングやシミュレーションの結果が開発、デプロイの環境にリアルタイムに反映される。他社製品はこの部分が切り離されている」と話し、BPM Suiteの優位を強調した。
BPM Suiteは5人分のBPM Designerのライセンスと2人分のBPM Studioのライセンス、1CPUのBPM Enterprise Serverのライセンスで1780万円(税抜)。それぞれの個別販売も行う。BEAはBPM Suiteを60日間試用できるダウンロードサービスや、業務別のビジネステンプレートの提供などを行って、国内BPM市場の活性化に取り組むとしている。
(@IT 垣内郁栄)
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日本BEAシステムズの発表資料
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