ItaniumとWindowsサーバの共同市場開拓プロジェクト発足
2006/10/20
日本での新たな取り組みに期待を示した米マイクロソフト サーバ&ツール マーケティング担当バイスプレジデント アンドリュー・リース氏 |
Itanium Solutions Alliance(ISA)の日本地域委員会とマイクロソフトは10月19日、ItaniumとWindowsサーバを共同で推進する3つのプログラムを立ち上げたことを発表した。
ISAはインテルのItaniumプロセッサ・ファミリによるソリューションを推進する団体。国内企業としては、NEC、日立製作所、富士通、日本SGI、日本ヒューレット・パッカード、日本ユニシス、インテルのほか、ウイングアークテクノロジーズ、インフォテリア、セゾン情報システムズといったソフトウェアベンダが参加している。
ISA日本地域委員会は、「Japan Windows on Itanium」ワーキンググループを10月19日付けで発足。これを通じてソフトウェア開発企業やユーザー企業におけるWindowsをOSに使ったItaniumシステムの導入支援を行っていく。
第1の支援策は、ソフトウェアベンダを対象とした検証施設の提供。マイクロソフトが同社の調布技術センターにおいて、Windows Server 2003および次期サーバOS「Longhorn」(開発コード名)をItaniumベースのシステムに導入した実機を用意、アプリケーションの動作検証やチューニングを支援する。また、マイクロソフトは同社WebサイトにItanium対応ソリューションに関するポータルサイトを開設、技術情報や事例紹介を行う。
第2はLonghornの早期導入プログラム実施における協力。ユーザー企業にItaniumベースのシステム、Longhorn、さらにデータベースなどのアプリケーションを組み合わせた環境を提供し、技術支援を提供する一方、ユーザー企業からのフィードバックを受けた製品改善を実施する。
第3は技術情報の充実。ItaniumベースのWindows Server 2003とSQL Server 2005に関する技術資料を共同で開発し、提供していく。
HP-UXをOSに採用したItaniumソリューションは国内において明確な立ち上がりを見せているが、Windowsサーバを採用したソリューションについては開拓の余地が大きい。Itaniumシステムベンダは、基幹システムにおけるWindowsサーバの利用を支援することで、ビジネスの拡大を狙う。
(@IT 三木泉)
[関連リンク]
Itanium Solutions Allianceの発表資料(PDF)
マイクロソフトのItanium関連情報ポータルサイト
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