Oracle Database 12cを核としたオラクルのクラウド戦略はなぜOPEX削減にも効果があるのか12cへの移行がクラウドのメリットを最大化する(2/2 ページ)

» 2016年03月15日 07時00分 公開
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オペレーションコストに切り込んだ機能強化を続けるOracle Database 12c

 クラウドのためのマルチテナントデータベースとしてOracle Database Cloud Serviceの核となっているOracle Database 12cについても、スケーラビリティやパフォーマンスをさらに高めるための機能強化が続いている。

 例えば、メンデルソン氏は「データベース運用コストの60%以上を人件費が占めている」という米IDCによる調査結果を引用した上で、コンテナ機能により多数のデータベースの集約が可能となるOracle Multitenant機能によって「CapEx(設備コスト)もOPEX(運用コスト)も半分に削減できる」とし、各社で採用が進んでいることを紹介した。実際にOracle Cloud Days Tokyoでも、ライオンがOracle Exadata V2からX5に移行する際、Oracle Multitenantを活用して多数のデータベースを効率的に集約した事例が紹介されている。

 また、2015年10月開催のOracle OpenWorld 2015で発表された「Oracle Database 12c Release 2(R2)」では、さらなる機能強化を予定。Oracle Multitenantについては、1つの「コンテナデータベース(CDB)」上に配備できるPDBの数が大幅に拡大される他、各データベースインスタンスに対して、よりきめの細かいリソース割り当てが可能になる。

 この他、メンデルソン氏の基調講演では、トランザクション処理を実行中の44万レコードに及ぶデータベースを、オンプレミスからクラウド上に無停止で移動させ、その後、移動先のデータベースをREDOログによって最新のデータに更新する様子がデモンストレーションによって紹介された。この機能を活用することで、常に最新のデータを利用したテストや開発がクラウド上で容易に行えるようになる。

 さらに、インメモリ技術を活用して、大量のデータ分析作業におけるOracle Databaseのパフォーマンスを大幅に高める「Oracle Database In-Memory」も紹介。OLTP(オンライントランザクション処理)と同じデータを使って高速な分析作業を行うことができ、アプリケーションは修正せずにパラメータの変更だけで利用可能な同製品も、Oracle Database 12c R2で大幅な機能強化が予定されているという。

IoT&ビッグデータ活用もオンプレミスと同様のことがクラウド上で可能に

 ここまでに紹介した技術が、クラウドとオンプレミスの双方で同じように使えるようになることで、ビッグデータをビジネスに活用するためのハイブリッドクラウド環境も、これまで以上に強化される。

 オラクルは、ビッグデータ活用のための中核技術の1つとして、Oracle Databaseや「Hadoop」「NoSQL」などのデータベースに対してSQLで一括検索が行える「Oracle Big Data SQL」を提供している。また、サードパーティー製のフレームワークを含むビッグデータ活用インフラ全体を一括して提供するクラウドサービスとして「Oracle Cloud − Big Data Service」の提供も予定している。同サービスでは、リソースとして216コアCPU、768GBのメモリ、96TBのディスクストレージが利用でき、「これまでオンプレミスで運用していたアナリティクス環境を、全てクラウド上に移行させることができる高速性と信頼性、セキュリティを提供する」(メンデルソン氏)という。

 このように、オラクルのデータベースソリューションでは、オンプレミスとクラウドの間を自在に行き来しながら、ビッグデータやIoT(Internet of Things)といった先進領域におけるデータ活用も大きく推進できる。その中核が、Oracle Database 12cの技術だ。ハイブリッドクラウドのためのデータベースとして、より洗練されたデータ管理フレームワークを提供するOracle Database 12cへと移行することで、企業はクラウドをオンプレミスと同様に活用しながら、既存資産を容易に発展させていくことができるのである。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年4月14日

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