藤田 NEC様は「Exadata性能シミュレータ」も開発されました。これはどのようなツールですか?
岸上 NEC独自の技術を用いて、Oracle Exadataの性能をシミュレートし、サイジングに活用できる情報をご提供する仕組みです。具体的には、お客さまからOracle Databaseの定義情報などをお預かりし、その内容を基にシミュレーションを行います。これにより、Oracle Exadataのどのモデルであれば要件を満たせるのか、あるいは将来的なビジネスの拡大にどの程度まで対応できるのかといったことが分かり、導入時のサイジングなどにお役立ていただけます。
実際にサイジングする際に当社が最も大きな課題だと捉えているのは、将来的なビジネスの拡大です。それによってトランザクション量が増大したとき、選定した製品で本当に対応できるのかを正確に見積もるのは困難です。Exadata性能シミュレータによって事前に精度の高いサイジングを行うことは、特にオンプレミスでの導入におけるリスク低減策として有効だと考えています。
藤田 性能問題は導入後に起きやすいトラブルであるだけに、その不安を事前に軽減できるExadata性能シミュレータは素晴らしいツールですね。
さらに、NEC様は2012年に国内で初めてOracle Exadataの一次保守サービスを開始されましたが、今年(2016年)新たにOracle Big Data Applianceや「Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance」など、Oracle Exadata以外の4製品に対しても一次保守サービスを開始されました。その狙いはどこにあるのでしょうか?
岸上 NECはOracle Exadataの取り扱いを開始して以来、お客さまのさまざまなご要望にお応えしてきました。その中で、最近は「基幹システムに蓄積されたデータをビッグデータ技術によって分析し、その結果をビジネスに活用する」という取り組みに関心を持つお客さまが急速に増えています。
また同時に、扱うデータの量が増えると、当然ながらバックアップが課題になります。バックアップにはいくつかの方法がありますが、実はバックアップすることは目的の半分にすぎず、「何か問題が生じた際、想定時間内にリストアできる」ことが担保されて初めてバックアップが成立します。このバックアップ環境を整えたうえでデータを長期的に保管することも、お客さまが強く関心を持たれているテーマの1つです。
このようにお客さまの関心が広がる中、Engineered Systemsにはそれらのニーズに最適な製品が既に用意されていると考え、一次保守サービスの対象をOracle Exadata以外にまで拡大することを決めたのです。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年1月4日
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