藤田 ビッグデータは注目度の高い技術領域ですが、NEC様ではどのような活用シナリオを想定されているのでしょうか?
岸上 まず基幹システムに蓄えられた情報や音声、メール、ソーシャルネットワークなど、さまざまなデータを集約するためのデータ連携レイヤーが不可欠です。そして、次のレイヤーでOracle ExadataやOracle Big Data Applianceにデータを蓄積していくことになります。
こうして蓄積したデータの分析において、NECが2016年7月に発表した最先端AI(人工知能)技術群「NEC the WISE」を組み合わせて使うことで、高度なデータ分析が可能になります。例えば、コンタクトセンターでは録音したお客さまの音声をテキスト化した上で、会話の内容を分析したり、問い合わせ内容の傾向を見いだしたりといった用途でNEC the WISEをご活用いただけます。
また、NEC the WISEを構成するAI技術の1つに「異種混合学習」がありますが、その分析の前段階でOracle Big Data Appliance上のHadoopを使って大規模分散処理を行えば、分析処理の時間全体を大幅に短縮することができます。
さらに、データ分析のレイヤーでは、「Oracle Exalytics」を使ってBI(Business Intelligence)環境を構築するといったことが考えられます。このように、さまざまなニーズに応じたビッグデータ活用基盤を整えることで、お客さまの多様な課題の解決をお手伝いしていきたいと思います。
藤田 データ連携からデータ処理、さらにはAIを使ったデータ分析まで、ビッグデータ活用における一連の流れをトータルにサポートする仕組みを用意されたわけですね。ITの利用価値をさらに高める、NEC様ならではの取り組みです。
NEC様とオラクルは、約30年にわたり、力を合わせて日本のお客さまのデータ活用をお手伝いしてきました。今後はEngineered Systemsも軸にして両社のパートナーシップをさらに深化/拡大し、お客さまがデータからさまざまなビジネス価値を生み出す取り組みを共にご支援していきたいと思います。本日はありがとうございました。
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