今回、VMwareのエキスパートとしてOracle Ravello Cloud Serviceの有用性を確認した幸田氏は、同サービスがもたらすメリットの核心として、「パブリッククラウド上でハイパーバイザーを実行できること」を挙げる。
「IaaS上でハイパーバイザーを動かし、その上で仮想マシンを動作させられることがOracle Ravello Cloud Serviceの大きな特徴ですが、これがもたらすメリットは非常に大きいと考えています。一般のIaaSで提供されるハイパーバイザーを使い、その上で仮想マシンを動かすことも不可能ではありませんが、その場合、MACアドレスの問題などからハイパーバイザー上で動作する仮想マシン間の通信を行うのが難しいケースがあります。Oracle Ravello Cloud Serviceの場合、そうした問題が起きないどころか、ネットワークの自動構成まで行ってくれるのですから、そのアドバンテージは非常に大きいと言えます」(幸田氏)
加えて幸田氏は、複数の仮想マシンとネットワーク構成をApplicationとして集約できることも大きなメリットだと話す。
「当社の現状のトレーニング環境ではvCloud Directorというソフトウェアの機能を使ってテンプレート化していますが、実はこうした機能が用意されているクラウドサービスは少数です。さらに、Blueprintを使うことで複製が簡単に行えるところも大きな利点です」(幸田氏)
ソフトバンク コマース&サービスでは、今回の検証の結果を踏まえて、Oracle Ravello Cloud Serviceをハンズオントレーニング環境として導入する検討を本格的に進めている。また幸田氏は、「トレーニング以外の用途でも同サービスを活用してみたい」と話す。
「Oracle Ravello Cloud Serviceは複数の仮想マシンをグループとして管理することができるので、その特性を生かし、複数のマシンで構成される法人向けソフトウェアの実行環境をテンプレート化し、それを利用してハンズオンセミナーを開催したり、デモ環境として使ったりといった用途でも活用できると考えています」(幸田氏)
なお、自社ビジネスへの導入を視野に入れてOracle Ravello Cloud Serviceの詳細な検証を行った事例としては、これが国内初となる。検証作業を支援した日本オラクル クラウド・テクノロジー事業統括 Cloud/Big Data/DISプロダクト本部 エンジニアリング部 エンジニアの黒田壮大氏は、「Oracle Ravello Cloud Serviceはアジリティとコストの面で非常に有益なクラウドサービスですが、今回、それらの点を検証していただいたことは大変価値のあることだと考えています。この検証を通していただいたご要望やご意見は当社の開発チームにもフィードバックし、サービスのさらなる改善に役立てていきたいと思います」とコメントしている。
以上、ソフトバンク コマース&サービスが実施したOracle Ravello Cloud Serviceの検証結果を紹介した。ここではトレーニング環境としての有用性を見てきたが、同サービスはほかにもソフトウェアの開発/検証環境など、さまざまな用途で活用できるだろう。現在実施中の無償トライアルも利用して、ぜひ読者のVMware環境でもOracle Ravello Cloud Serviceの有用性をご確認いただきたい。
なお、2017年4月25日に都内で開催される「Oracle Cloud Platform Summit Tokyo 2017」において、本記事で取り上げた検証内容の詳細を解説するセッションが実施される。VMwareをお使いの方は、ぜひ下記のイベント概要をご覧の上、奮ってご参加いただきたい。
下記のイベントにおいて、本記事で紹介した検証内容の詳細を幸田氏、黒田氏が解説します。Oracle Ravello Cloud Serviceに関心をお持ちの方は、ぜひご参加ください。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年4月2日
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