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Oracleデータベースを構成するファイル間違いやすいポイントを追え! Bronze DBA講座(6)(2/2 ページ)

Oracleデータベースエンジニアとしての基礎力を証明するORACLE MASTER Bronze。その取得を目指すITエンジニアのための講座が本連載だ。間違いやすいポイントを確認し、合格に近づこう!

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REDOログファイルの多重化

例題3

REDOログファイルを多重化するため、REDOログメンバーの追加を行いました。追加後、V$LOGFILEビューのSTATUS列を確認すると、INVALIDになっていました。どのような対処が必要でしょうか。次の中から正しいものを1つ選択してください。

a.追加したメンバーを1度削除し、再度追加する必要がある

b.メンバーの追加はマウント状態で行う必要がある

c.特に対処は必要ない

d.手動でチェックポイントを発生させる必要がある

例題の範囲をおさらい

 REDOログファイルは、損失、破損などの障害に備えて多重化することが推奨されています。多重化したREDOログファイルをREDOログメンバーと呼びます。

 REDOログファイルを多重化するために追加されたREDOログメンバーは、追加後すぐにINVALIDというステータスとなります。これはまだ1度も書き込みされたことがないためです。

 REDOロググループが切り替わり、追加したメンバーに書き込みが行われると、ステータスはNULLに変わります。

ステータス 意味
NULL(空白) 使用中のメンバー
INVALID アクセス不可能なメンバー
STALE ファイルの内容が不完全なメンバー
DELETED 使用されていないメンバー

正解

解説

選択肢a:追加したメンバーを1度削除しても、再度追加した直後にはINVALIDとなります。

選択肢b:データベースのオープン中でも、REDOログメンバーの追加は可能です。

選択肢c:追加直後、まだ書き込みがされていないREDOログメンバーのステータスはINVALIDとなります。特に対処する必要はありません。REDOロググループが切り替わり、追加したメンバーに書き込みが行われると、ステータスはNULLに変わります。

選択肢d:手動でチェックポイントを発生させる必要はありません。

 よって、正しいものはcです。

まとめ

 次の内容をチェックしましょう。

  • 制御ファイルが管理する情報の種類
  • REDOログファイルの動作
  • REDOログファイルの多重化

 次回は、引き続きデータベース記憶構造の管理について、間違いやすい点にポイントを絞って説明します。


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