Oracleデータベースエンジニアとしての基礎力を証明するORACLE MASTER Bronze。その取得を目指すITエンジニアのための講座が本連載だ。間違いやすいポイントを確認し、合格に近づこう!
前回「Oracleのスキーマオブジェクトの管理」で、スキーマオブジェクトである表、索引、ビューの管理について間違いやすい部分を学習しました。
今回と次回の2回にわたって、バックアップおよびリカバリの管理を紹介します。今回は以下の項目を確認します。
■1例題1
バックアップ/リカバリ操作を自動管理するための設定として必要なものをすべて選択してください。
a.アーカイブREDOログファイルの格納先としてフラッシュリカバリ領域を使用する
b.NOARCHIVELOGモードに変更する
c.フラッシュリカバリ領域を設定する
d.完全バックアップが1つ入るサイズをフラッシュリカバリ領域に確保する
e.アーカイブ先を10カ所指定する
f.ARCHIVELOGモードに変更する
■例題の範囲をおさらい
参考:「Oracleのデータを復元する」
バックアップおよびリカバリの操作は、自動管理することができます。自動管理を行うためには、以下の構成が必要です。この設定はEnterprise Managerを利用して行うことが可能です。
・ARCHIVELOGモードへの変更
オンラインバックアップが実行できるよう、ARCHIVELOGモードで運用します。
・フラッシュリカバリ領域の設定
フラッシュリカバリ領域を使用してバックアップファイルの領域管理を自動化します。
・アーカイブREDOログファイルの出力先としてフラッシュリカバリ領域を指定
フラッシュリカバリ領域にアーカイブREDOログファイルを格納します。
■正解
a、c、f
■解説
選択肢a:バックアップ/リカバリ操作を自動管理する際は、アーカイブREDOログファイルの格納先としてフラッシュリカバリ領域を使用します。
選択肢b:オンラインバックアップが実行できるよう、ARCHIVELOGモードに変更する必要があります。
選択肢c:フラッシュリカバリ領域を設定する必要があります。
選択肢d:フラッシュリカバリ領域は、完全バックアップが2つ入り、かつ増分バックアップとアーカイブREDOログファイルが入るサイズを確保することが推奨されています。
選択肢e:アーカイブ先を10カ所指定することができますが、必ず10カ所指定する必要はありません。
選択肢f:ARCHIVELOGモードで運用する必要があります。
よって、必要な設定はa、c、fです。
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