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LANで使われているこの機械は何ですか?(物理層)〜これで入門書が読める!超初心者のためのインターネットの仕組み〜インターネットのモヤモヤを解消する(2)(3/3 ページ)

社内のネットワークで使われている機器からLANについて学習しよう。芽衣子と一緒にそれぞれの役割を覚えてしまおう。

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イーサネットとインターネット

正男 「このようにイーサネットでインターネットのデータは運ばれているのですが、実はインターネット以外のデータのやりとりもできるのです。例えばAppleTalkとか」

芽衣子 「それ知ってる、Macのセレクタだよね。Macでプリントするときいってたもん」

 知っていることに驚く正男さんです。

正男 「……。意外とベテランなんですね」

芽衣子 「あのころはMacも高くて……、うるさい!」

Appletalkのセレクタの選択画面
Appletalkのセレクタの選択画面

芽衣子 「そっか、イーサネットがトラックで、インターネットのデータは荷物ね。そうなると荷物が何でもいいってことになるのね」

正男 「まあ、そんな感じですね」

正男 「この辺で今日の説明はおしまいです」

芽衣子 「お疲れ、今日は私ももういっぱいいっぱいよ」

正男 「このところ父の具合が悪くって、早めに国に帰らないといけないかもしれないんですよ」

芽衣子 「そうなんですか……」

正男 「だから、これ、なんとかしてくださいね」

 引っ越しのフロア図面を渡されます。嫌だー。

芽衣子 「ここに数字が書いてあるのってなに? 192.168がずらっとあるんですが……」

正男 「これがIPアドレスですよ。明日はTCP/IPとIPアドレスについてお話ししますよ」

芽衣子 「数字と横文字は苦手なのよ……」

LANで使われる機器をおさらいしよう

イーサネット(Ethernet)

イーサネットはOSI 7層のうち物理層とデータリンク層についての規格です。現在ではIEEEという団体によって標準化が行われ、IEEE 802.3という規格とその拡張版として仕様が公開されていますが、そもそものOSI 7層について、じっくりと勉強しましょう。。

100Base-T

イーサネットの規格は10Base-Tから10GBase-Tまでいろいろありますが、最初の10Baseや100Baseが通信速度、最後のTがケーブルの種類を指します。ちなみに100Base-Tは通信速度最高100Mbpsでケーブルにツイストペアケーブルを使っています。

ネットワークカード(NIC:ネットワーク・インターフェイス・カード)用語解説

以前はふたを開けて買ってきたカードを挿したものですが、最近ではPCのマザーボードに直接つながっている場合も多いですね。

RJ-45

厳密にいうと、本来の電話用のRJ-45とは違うので8P8Cというそうですが、日本では基本的にRJ-45として売られているのでこの表記にしておきます。ちなみに家の電話やADSLなどに使われている小さいものはRJ-11という規格です。

カテゴリ3、4、5、6、7

細かく書くと5eとか6eなどもあります。カテゴリ6まではケーブルにシールドがなく、カテゴリ7からはケーブルにシールドが施されています。さすがに最近の量販店ではカテゴリ3や4のケーブルは売られてませんでした。

カテゴリによっては4本

カテゴリ3、4では4本しか結線されてません。手抜きですね^^。

ルータ

ネットワーク間をつなぐ、インターネットでとても重要な機械といってもいいでしょう。ただし、主に使うものはIPアドレスなのでイーサネットとはあまり関係ありません。来たデータをどこに送るかということをルーティングといいます。

リピータハブ

いわゆるダムハブ。ケーブルから来た信号を電気的に信号を増幅して他のすべてのポートに送るというだけの単純な機械で、取捨選択はクライアントがするのです。すべてのポートに送る=すべての人が見られるということでセキュリティ的には危険ですが、最近使ってるところはないと思います。

スイッチ

リピータと違って、イーサネットフレームをちゃんと見て、送るマシンだけにデータを送ります。見た目はほとんど変わらないのに賢いですね。

UPS

無停電電源装置です。停電になっても稼働するのですが、そんなに何時間も持つわけではないのでこれで運用するのでなく、瞬断防止や作動しているうちに正常にシャットダウンさせる装置と考えるといいでしょう。

ONU(Optical Network Unit)

いわゆる光終端装置で、この機械まで来ている光信号を電気信号に変換するための装置です。これより向こうのことは回線を持っている業者にお任せするしかありません。

イーサネット

イーサネットの「イーサ」は、その昔宇宙の隅々まで満たしているのではないかと考えられていた物質、「エーテル(Ethel)」のことだそうですよ。イーサネットでは通信相手を特定するためにMACアドレスというものを使っていますが、ここではあえて触れていませんので気になる人は調べてみるのもいいでしょう。

AppleTalk

MacOS 9までは使われてましたが、OSXからは機能が限定されてデフォルトOFFになっているので使ったことのないMacユーザーも多いかもしれませんね。ファイル共有に関してはAFP over TCPとしていちおうTCPのサービスとして提供されていますが…。

TCP/IP

次回からはお待ちかね(!?)のTCP/IPですよ。TCP/IPとはTransmission Control Protocol/Internet Protocolの略です。インターネットですよ。ちなみにTCP/IPはOSI 7層のうち主にネットワーク層より上のレイヤについての規格です。


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