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Eclipse 3.5 Galileoの「実に面白い」新機能とはユカイ、ツーカイ、カイハツ環境!(6)(3/3 ページ)

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【4】ソースコードとJavadocの関連付けの強化

 Javadocに、@inheritDocを付けると、コードアシスト時のメソッドの説明に継承元のメソッドのJavadocを表示できます。

図12 継承元メソッドのJavadocの埋め込み
図12 継承元メソッドのJavadocの埋め込み

 また、Javadoc中にリンクがある場合、JavaのソースコードエディタのポップアップしたJavadocからリンクをクリックできるようになりました。

図13 Javadoc内のリンク
図13 Javadoc内のリンク(画像をクリックすると拡大します)

 これにより、スムーズにクラスやメソッドのAPIに関連した情報にアクセスできます。

【5】JSPコメントへのタスクタグの埋め込み

 JSPのコメントTODOなどのタスクタグが埋め込めるようになりました。Javaのコードと同じように、作業上のメモをJSPに埋め込めるのはうれしいことです。

図14 JSPのコメントへのタスクタグの埋め込み
図14 JSPのコメントへのタスクタグの埋め込み(画像をクリックすると拡大します)

【6】「実行可能jarファイル」へのエキスポート

 jarファイルへエキスポートする際に、「実行可能jarファイル」を選択できるようになりました。

図15 実行可能jarファイルへのエキスポート
図15 実行可能jarファイルへのエキスポート

【7】プラグインインストール手順の変更

 Galileoから、[Preferences](環境設定)に登録したサイトからソフトウェアインストールに利用するサイトを選択するようになりました。これに伴い、サイトからのプラグインインストール手順が変更されています。

 メニューの[Window]→[Preference](日本語化後は[ウィンドウ]→[設定])→[Install/Update]の[Available Software Site]でアップデートサイトを登録します(図16)。

図16 アップデートサイトの登録
図16 アップデートサイトの登録(画像をクリックすると拡大します)

 アップデートサイトを登録したらメニューの[Help]→[Install New Software](日本語化後は「ヘルプ]→[新しいソフトウェアのインストール])でアップデートサイトを選択してからプラグインをインストールします(図17)。

図17 アップデートサイトの選択とプラグインのインストール
図17 アップデートサイトの選択とプラグインのインストール(画像をクリックすると拡大します)

【8】SQLiteなどサポートRDBMSの追加

 DTP(Data Tools Platform、EclipseのDB開発サポートツール)でサポートするRDBMSとして、IngresSQLiteが追加されました。特に、組み込み用途で人気が高いSQLiteのサポートは注目です。

図18 サポートDB一覧
図18 サポートDB一覧

編集部注:SQLiteは、Adobe AIRGearsGoogle ChromeFirefox 3など、Webブラウザアプリケーションなどのオフライン機能/ローカルデータ操作機能でも使われることが増えてきています。詳細は下記記事をご参照ください。


【9】Solaris x86とMac OS X 10.5のCocoaをサポート

 Solaris x86のサポートとMac OS X 10.5Cocoaが対応プラットフォームとして追加されました。

編集部注:Cocoaの詳細は、下記記事をご参照ください。


【10】Eclipse Modeling Toolsでの機能追加


 パッケージの1つであるEclipse Modeling Toolsで、シーケンス図が作成できるようになりました。また、Workflowエディタも追加されています。

動的言語のサポートの充実に期待

 以上、駆け足でGalileoの新機能を紹介してきました。すでにEclipseは統合開発環境としては成熟した域に達しており、エンタープライズJavaアプリケーション開発環境としては目立った新機能がなくなってきました。その代わりに、PHPの開発向けのパッケージや、携帯機器向けのパッケージを新たに提供するなど、横への広がりを見せ始めています。

 Eclipse 3.4から提供されはじめた、動的言語向けのプラグインDLTK(Dynamic Language ToolKit)のバージョンがGalileoのリリースに合わせて、6月26日で遂に1.0に達することから、今後、動的言語のサポートの充実が期待できます。


 今回のリリースで残念な点としては、構成管理(バージョン管理)のスタンダードといえるSubversionの、パッケージとしてのサポートが含まれなかったことです。また、Subversion以外にもMecurialGitなどの分散バージョン管理ツールが注目を集めるなか、標準でそれらの対応も今後期待したいところです。


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