データベースのテーブル設計を行うときに皆さんは、どのようにしているでしょうか?
いくつかの無料で利用できるツールが提供されているので、筆者はそれらを利用していましたが、最近「ERMaster」と呼ばれるEclipseプラグインの存在を知りました。
ERMasterは、ほかのツールに比べ、直感的で分かりやすいUI(ユーザーインターフェイス)に、カスタマイズ可能な、Excelで出力できるテーブル定義書、辞書機能など痒いところに手が届くERモデリングのツールです。本稿では、このERMasterについてご紹介します。
ERMasterには、主に次のような特徴があります。
先ほどの図1のように、テーブルや関連などを左のペインから選択して、画面にテーブルを配置したり、テーブル同士を接続して関連付けるなど、サクサクとテーブル設計ができます。
また、ノートでメモを残せたり、カテゴリによるグループ化など、テーブルの物理モデルには直接影響を与えない部分に関しても、開発者が分かりやすくテーブル設計ができる工夫が施されています。
論理ビューと物理ビュー、双方の同時表示をサポートしています。上流工程でのモデリングから、下流工程での詳細な設計まで、幅広い用途で利用できます。
商用のデータベースではOracle、DB2、オープンソースのデータベースとしては、PostgreSQL、MySQLに加え、HSQLDBや組み込み向けで利用されているSQLiteなどをサポートしており、主要なデータベースは、ほぼサポートしているといえます。
ExcelやHTML、そしてPNG形式への画像でER図でモデリングしたテーブルを出力できます。ExcelやHTMLでは、HTMLやExcelファイルで提供されるテンプレートをカスタマイズして、プロジェクト独自のフォーマットで出力もできます。
次ページでは引き続き、ERMasterの特徴を紹介し、インストールの仕方や使い方を説明に入ります。
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