職種別に、職務経歴書・自己PRのサンプルを紹介。それぞれのポイントを、キャリアコンサルタントが解説します。
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システムエンジニア(SE)の場合、転職活動時に「他者との差別化が難しい」と悩む人が多いのではと思います。以下、企業の採用担当者が見ているポイントを紹介します。
1.“システムの全体像”を意識してプロジェクト内容を書く
採用担当者がSEを採用する際、「プロジェクトの全体像やシステム導入の目的を理解して仕事をしていたのか、それとも割り振られた領域の設計を行っていたのか」で評価は変わってきます。「自分はプロジェクトの全体像や目的を理解していた」ことをアピールするため、「プロジェクト概要」と自身が担当していた役割=「業務内容」は特にしっかり記載しましょう。システム全体を理解するために努力してきたこと、心掛けてきたことなどがあれば、それもアピールしましょう。
2.どのような設計・開発を経験してきたのか、整理して書く
「設計・開発」といっても中身はさまざまです。どのようなシステムでの設計・開発経験があるのか、読み手に分かりやすく伝えましょう。「分かりやすく伝える」ためには、下記のように整理するのがおすすめです。
その他にも設計方法(ウォーターフォールモデル、アジャイルソフトウェア開発)やフレームワークの利用の有無などを中心に詳細を記載しましょう。
3.応募先企業と職種に合わせて、強みを意識して書く
応募する企業や職種によって、求められるスキルや要件は異なります。そのため当然、アピールする切り口も変える必要があります。
経験してきた業務知識を伸ばしていきたい場合、自己PRではすでに持っている業務知識をメインに書き、「どのように業務知識を習得したか」「業務知識を生かして顧客やプロジェにクト内で貢献できたエピソード」で掘り下げていきます。
Web系や製品開発など、技術志向の職種を希望する場合、開発環境の詳細、プライベートを含めた技術習得への取組内容をメインに書きましょう(参考:「職歴書の書き方:プログラマ編」)。
マネジメント志向の場合、これまでの経験でマネジメント的な役割を担ってきた具体例をメインに持ってきます。サブリーダーといっても、企業によって役割は異なります。 「具体的にどのような役割を担ったのか」「「マネジメント業務の中で特にこだわったことは何か」という視点から記述しましょう。
顧客との折衝などに挑戦したい場合、特に経験がない場合は「ユーザーのニーズや生の声を聞くために努力してきたこと、その成果」をメインに書きましょう。 顧客と話すポジションでは、コミュニケーション能力が強く求められます。そのため、チーム内での具体的なエピソードを書きましょう。
ただし、「私はコミュニケーション能力が高いです」という表現はNGです。 コミュニケーション能力は、面接の中で面接官が判断する能力だからです。「コミュニケーション」という抽象的な表現は避けます。あなたが周りと協力しながら仕事を進める時に大切だと考えていること、工夫してきたことの中で 「今後の仕事に生かせる」と思う事例について、具体例を交えて書きましょう。
● 職務経歴
技術職以外の経歴に関しても、部署名まで必ず記載しましょう。
● 生かせる経験・知識・技術
生かせる経験や知識、技術は、ポイントを記載の上、補足説明をつけてアピールしていましょう。経験が長い場合は、直近のアピールできる経験から記載するのも効果的です。
● 開発経歴
<プロジェクト内容>
プロジェクトごとに【プロジェクト概要】【担当フェイズ】【業務内容】【実績・取り組みなど】を必ず記載しましょう。
<開発環境>
言語については、フレームワークや種類について【OS】【言語】【フレームワーク】【DB】の順に記載しましょう。
<役割/担当/規模>
【役割】には該当期間を明記しましょう。【担当】には自身が管理した項目を、【プロジェクト規模】には、中心となって携わった案件の要員数を記載し、全体要員数も記載しましょう。プロジェクトに途中でアサインされた場合は、アサインされた時期からが該当期間となります。
● テクニカルスキル
テクニカルスキルは、どれくらいの経験内容であるのかを、具体的な年数とコメントで記載しましょう。
※上で紹介した用語にカーソルを当てると「ワンポイント・アドバイス」を確認できます。
20××年×月×日現在
氏名:椎茸 木野子
2004年4月 株式会社○○○○ 入社 新人研修を受講
2004年6月 自社プロダクト開発部に配属
2006年12月 外販ソリューション部に異動
2012年2月 現在に至る
入社当時は、自社の会計PKGの開発に2年従事し、外販ソリューション部に異動後は、Javaでのシステム開発を8年経験。主に大手SIerに常駐し、要件定義から基本設計・詳細設計・実装・総合テスト・運用保守までの全工程を担当してきました。最近ではこれまで培った技術力を基に、アーキテクチャの設計を担っています。また、少数ではありますが、リーダーとしてメンバー10名程度のチーム管理を担当してきました。
株式会社○○○○(2004年6月〜現在)
期間 | プロジェクト内容 |
開発環境 |
役割/担当/規模 |
---|---|---|---|
2011年 │ 現在 |
不動産会社向け情報一元化を実現するためのシステム開発 【担当フェイズ】 【業務内容】
【実績・取り組みなど】
|
【OS】 【言語】 【フレームワーク】 【DB】 【その他ミドルウェア、サーバなど】 |
【役割】 【規模】 【担当】 進捗管理 品質管理 |
2009年 │ 2011年 |
大手ベンダ向け自社製品開発プロジェクト 【担当フェイズ】 【業務内容】 ■ 新規フレームワークの開発
■ 既存フレームワークの開発・保守
【実績・取り組みなど】
|
【OS】 【言語】 【フレームワーク】 【DB】 【その他ミドルウェア、サーバなど】 |
【役割】 サブリーダー(2009年 11月〜×月) 【規模】 【担当】 |
2007年 │ 2009年 |
大手流通系企業向け会計、生産管理システム開発
【担当フェイズ】 【業務内容】
【実績・取り組みなど】
|
【OS】 【言語】 【フレームワーク】 【DB】 【その他ミドルウェア、サーバなど】 |
【役割】 【規模】 【担当】 |
2006年 │ 2007年 |
ネット銀行向けWebバンキングシステム開発
【担当フェイズ】 【業務内容】
【実績・取り組みなど】
|
【OS】 【言語】 【DB】 【フレームワーク】 【その他ミドルウェア、サーバなど】 |
【役割】 【規模】 【役割】 |
2004年 │ 2006年 |
自社生産管理PKGのバージョンアップ
【担当フェイズ】 【業務内容】
【実績・取り組みなど】
|
【OS】 【言語】 【DB】 |
【メンバー】 プロジェクト 全体:8人 |
2005年12月 | 基本情報処理技術者 |
2007年5月 | ORACLE MASTER Bronze |
2009年6月 | 応用情報技術者 |
2010年5月 | ORACLE MASTER Silver |
OS | Windows UNIX(Solaris) Linux(RedHat) |
10年 2年 3年 |
インストールから環境構築、開発が可能 設計書を元に環境構築が可能 要件に応じた環境設計・構築が可能 |
言語 | Java C# Javascript Shell VBA |
8年 2年 5年 5年 1年 |
状況に応じて最適なコードが書け、指導が可能 簡単なプログラミングが可能 簡単なプログラミングが可能 処理の自動化が可能 簡単なプログラミングが可能 |
フレームワーク | Struts Spring Seasar2 S2JDBC |
8年 4年 1カ月 1カ月 |
|
DB | Oracle DB2 SQL Server MySQL |
6年 4年 2年 1年 |
インストールからテーブル作成が可能 インストールからテーブル作成が可能 インストールからテーブル作成が可能 インストールからテーブル作成が可能 |
その他ミドルウェア、サーバなど | Apache Tomcat Websphere Cosminexus Interstage |
2年 4年 5年 1年 1年 |
インストールから設定可能 インストールから設定可能 インストールから設定、運用、管理が可能 インストールから設定可能 インストールから設定可能 |
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