D端子は、映像機器同士をつないでアナログの映像信号を送出するためのコネクタである(音声は送出できない)。
コネクタの数が多くて取り扱いが面倒だ、というコンポーネント端子の欠点を解消するために、複数の信号線を1つのコネクタにまとめたのが特徴の1つだ。テレビやビデオデッキ、セットトップボックスなど、一般的な映像機器に広く採用搭載された。
D端子の「D」はデジタル(Digital)の意味ではなく、デジタル映像信号を送出できない。デジタル方式で後発のHDMIなどと比べて、画質や機能面で大きく劣るものとなっている。現在ではHDMIが主流といえる一方で、過去の機器と接続できるように、D端子を搭載する製品もまだ見かける。
D端子と、その他のディスプレイ用コネクタとの比較
左からF型コネクタ、ピンプラグ、S端子、コンポーネント端子、D端子(青い矢印)。ピン数では14ピンと、この中で最も多い信号線を収めているコネクタだが、そのわりにサイズは意外と大きくない。
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