検索
連載

ヘッドハンターの目に留まるエンジニアとは?ヘッドハンター丸山の「いつか、あなたに逢いにいく」(1)(2/2 ページ)

年収1500万のエンジニアと800万円もかなわぬエンジニア。技術レベルが等しい2人の差はどこにあったのか―― ヘッドハンター歴20年のトップハンターが指南する、ヘッドハンティングされる人材とは?

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

35歳以降は「技術力+○○力」で勝負せよ!

 スーパーエンジニアである、もしくはスーパーエンジニアになれる見込みのある人は、技術オンリーで突っ走るのもよいでしょう。しかし、そんな人は100人に1人いるかどうか。普通のエンジニアには非常に難しい道だと思います。

 では普通のエンジニアは35歳以降のキャリアを、どう築いていけばよいか。それは「技術力+○○力」という形で、技術力と何らかの能力を組み合わせて勝負していくことです。

 「○○力」にはどんなものが入るかというと、技術力以外のすべての能力を当てはめられます。1つの典型が冒頭のBさんの「事業開発力」です。自分で事業をつくっていける人は強い。技術力はあっても事業開発力のある人はそういませんし、独立して事業を立ち上げてもやっていけるのですから。

 「組織マネジメント力」も意外と強い武器になります。なぜなら、エンジニアは自分の作業に没頭したい人が多いので、マネジメントをやろうとする人が少ないからです。

 35歳を超えて自分のバリューを高めていくには、この「○○力」の部分を高めていくことが必要です。そうでなければエンジニアとしての市場価値は、年齢とともにおのずと下がっていきます。

 あなたは40代、50代になっても若くて体力のある20代のエンジニアと同じ土俵で戦い続けるのか、それとも戦う土俵を変えて勝負するのか。30代に入ったエンジニアはこの問題と向き合わなければなりませんし、「○○力」を高めていくようなキャリアの造り方をしていけば、自ずとヘッドハンターの目に留まるエンジニアになっていきます。

筆者プロフィール 丸山貴宏

丸山貴宏

クライス&カンパニー 代表取締役社長

リクルートで人事採用担当を約7年経験後、現社を設立。転職希望者面談数は1万人を超え、その経験と実績に基づいたカウンセリングは業界でも注目されている。「人の根っこのエネルギーを発掘する作業が、われわれの使命」がモットー。著書「キャリアコンサルティング」(翔泳社)



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る