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北陸コカ・コーラボトリングがOracle Exadata V1からX4への移行で「災害対策」「移行リスク最小化」のために取ったアプローチとは?安全/確実なデータベース移行と災害対策のベストプラクティスを実践(2/3 ページ)

2010年に第1世代の「Oracle Exadata V1」を導入した北陸コカ・コーラボトリングは先ごろ、アプリケーションやデータの増大に対応すべく「Oracle Exadata X4-2」への移行を実施した。システムの停止時間を最短化してスムーズに移行し、障害/災害時の業務への影響を最小化するために同社が取ったアプローチはどのようなものだったのか?[プライベートクラウド/データベース統合][高可用性/災害対策][Engineered System][Data Integration]

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Oracle Active Data Guardを活用し、災害対策の要件をクリア

 これらの課題の解決を視野に、渡辺氏らはOracle Exadata V1から、当時の最新モデルであったOracle Exadata X4-2への移行を決断する。このとき、Oracle Exadata X4-2以外の選択肢も検討したが、「Smart ScanやStorage Indexなど、Oracle Exadata特有の機能の効果は極めて大きい」(渡辺氏)ことから、結果的に後継機であるOracle Exadata X4-2を選んだのだという。

 実際に導入したOracle Exadata X4-2は、フルラックタイプの4分の1サイズであるQuarter Rackと8分の1サイズのEighth Rackの2台である。それぞれをメインサイトとバックアップを兼ねたDR(Disaster Recovery:災害時復旧)サイトで運用することにより、故障時や災害時の対応を強化するのが狙いだ。

 渡辺氏らがDRサイトに課した要件は、「メインサイトで運用するシステムの50%程度の性能を確保すること」であった。また、RPO(Recovery Point Objective:目標復旧時点)は5分以内、RTO(Recovery Time Objective:目標復旧時間)は60分以内と定めた。このRPO/RTOの要件を満たし、メインサイトに蓄積されるOracle Exadata内のデータを保護する目的で採用されたのが、データレプリケーションツール「Oracle Active Data Guard」だ。

 「Oracle Active Data Guardを選んだ理由の一つは、Automatic Block Repair機能を搭載していることです。HDDでは、必ずある程度の頻度でブロック障害が発生しますが、この機能を使えば自動復旧が行えるため、データベース管理者の負担を軽減できると考えたのです。また、バックアップ側のデータベースをREAD ONLYで開けるため、データウエアハウス用途でバックアップ環境を有効利用できる点も大きなメリットだと感じました」(渡辺氏)

 バックアップサイトもOracle Exadata X4-2にすることで開発環境として使えることも魅力だった。それまでの開発機はIAサーバーだったため、特に大規模なデータを扱うシステムを開発する際には、IAサーバー上で作ったものをメインサイトのOracle Exadataに移して再度チューニングするなどの手間がかかっていた。始めからOracle Exadata上で開発すれば、そうした手間を省けるというわけだ。


提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年4月22日

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