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ハードとソフトの進化により、さらにコストパフォーマンスが高まった「Oracle Database Appliance X5-2」。その進化の内容は?Oracle RAC開発陣が手掛けるコンパクトなDBアプライアンス(1/3 ページ)

Oracle Database Enterprise EditionやOracle RACをリーズナブルに導入したいという企業から高い支持を集めるOracle Database Applianceに、最新版となるX5-2が登場した。フラッシュ技術を活用してさらなる性能向上を果たし、従来と比べてコストパフォーマンスが大きく高まった同製品の強化ポイントを概観する。[プライベートクラウド/データベース統合][運用管理効率化][パフォーマンス改善][Engineered System]

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Oracle RAC開発陣が手掛ける“RACに最適なDBアプライアンス”が大幅に性能向上。強化ポイントは三つ


日本オラクル、製品戦略事業統括本部データベースコア製品推進本部プロダクトラインマネジャーの山本祐介氏

 「Oracle Database Enterprise Edition」を中核に、データベース基盤構築に必要となるハードウエアとソフトウエアを最適な形で構成したオラクルのEngineered Systems。そのラインアップの中でも、「Oracle Database Standard Edition」からのステップアップ先として支持され、高い性能とコスト効率で部門や拠点単位での導入に最適な「Oracle Database Appliance」がバージョンアップし、第4世代の「Oracle Database Appliance X5-2」として登場した。ハードウエア構成が大幅に強化され、従来よりもさらに高いコストパフォーマンスを実現するデータベース基盤へと進化している。日本オラクルの山本祐介氏(製品戦略事業統括本部データベースコア製品推進本部プロダクトラインマネジャー)に、Oracle Database Appliance X5-2の主な強化ポイントを聞いた。

 国内では2011年に販売を開始したOracle Database Applianceは、可用性と信頼性の高い「Oracle Real Application Clusters」(RAC)構成のデータベースシステムを、アプライアンス製品ならではのシンプルさで導入/運用できる基盤製品として広く採用が進んでいる。Oracle RACの開発チームが自ら設計を行っていることもあり、特にRAC構成を組む際のコストパフォーマンスを最大化するハードウエア/ソフトウエア構成が取られている。

 Oracle Database Applianceは、製品の核となるOracle Databaseに、中小規模システム向けのStandard Editionではなく、大規模システム向けのEnterprise Editionを搭載(X5-2はバージョン11g、12cをサポート)。利用するCPUのコア数に応じてライセンスを購入できる「Capacity-On-Demandライセンス」を採用しており、必要最小限のコア数/ライセンス数で導入するスモールスタートが可能な点も大きな特色だ。ライセンスコストの問題からOracle Database Standard EditionでRACを組んでいる企業は、Oracle Database Applianceに移行することで、データベース基盤全体のコストを現状と同等レベルに抑えつつ、より高いパフォーマンスや信頼性を備えたデータベース基盤を手に入れることができる。もちろん、将来的な業務量の増加や可用性へのニーズの高まりに応じたスケールアップも容易に行える。


Oracle Database Appliance X5-2

 最新のOracle Database Appliance X5-2では、前世代のX4-2と比較して、まずアプライアンスを構成するハードウエアコンポーネントがより高性能なものへと置き換えられ、全体的なパフォーマンスが大きく向上している。CPUの世代は開発コード名「IvyBridge-EP」から「Haswell-EP」となり、コア数も従来の48コアから72コアへと1.5倍に増えた。X4-2では2ノード合計で512GB(DDR3)固定だったメモリも拡張が可能になり、最大1536GB(DDR4)まで増設することができる。

 その他、HDD容量は64TB(最大128TB)、SSDはキャッシュ用途に1.6TB(最大3.2TB)、ログ保存用に0.8TB(最大1.6TB)と、いずれも3〜3.5倍の大容量化が行われている。


(クリックで拡大)

 価格性能比の高さも大きな魅力だ。Oracle Database Appliance X5-2の標準価格は約740万円だが、ハードウエアスペックの向上と、以降で紹介するソフトウエア面での最適化によって得られるシステム性能や集約率向上などの効果により、X4-2を上回る価格性能比を実現しているという。同等の性能を備えた汎用ハードウエア製品を個別に購入してシステムを組み上げる場合と比較した場合、その優位性は圧倒的なものとなる。


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 こうした特徴を備えるOracle Database Appliance X5-2について、山本氏は次のように語る。

 「特に近年は、『散在する多くのデータベースを集約してコスト削減を実現したい』というお客さまの声が高まってきています。その際には、データウエアハウス(DWH)とOLTPなど、異なるワークロードを持つ多数のデータベースの集約が必要となるケースもあるでしょう。Oracle Database Appliance X5-2は、ハードウエア/ソフトウエアの進化により、そうしたケースにおいてもさらに高い集約率を実現するデータベース統合基盤として大きく進化したのです」

 山本氏は、Oracle Database Appliance X5-2の強化ポイントとして、次の三つを挙げる。

Oracle Database Appliance X5-2の強化ポイント

  • フラッシュ技術の活用
  • Oracle Database In-Memory向けの機能強化
  • 管理性の向上

 次ページからは、三つの強化ポイントそれぞれの内容を詳しく見ていこう。


提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年7月2日

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