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ITエンジニアが“これは来る!”と注目する2016年のIT技術2015年の1位は「マイナンバー」(2/2 ページ)

ITエンジニアが“来た”と感じた、そして“この先来る”と注目するITワード/技術は何でしょう。

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エンジニアが注目する2016年のIT技術は?

 では、ITエンジニアは今後、どんなカテゴリーや技術に注目しているのでしょう。

 「2016年に世間で流行すると思うITワード」の上位は、1位に「マイナンバー」と「自動運転」、3位に「ドローン」が入りました。

photo エンジニアが2016年に流行すると思ったITワード(出典:リクルートテクノロジーズのプレスリリース

 マイナンバーやドローンが2015年に続いて注目を集める一方で、同率1位の自動運転、「AI(人工知能)」(5位)、「ディープラーニング」(21位)、「機械学習」(22位)といった、これまで人間が担ってきた領域の一部をIT技術で代替する技術も多くランクインしました。これは、多くのITエンジニアが、「われわれがIT技術でこれからの産業の変化やビジネスの変革を担う」とする意気込みが表れた結果とも言えましょう。

 では、この注目ITワードをどう業務に役立てるか。@ITのお勧め記事から、ぜひヒントをつかんでください。


 なお、2015年も2016年も1位だったマイナンバーは、もしかして「技術として、われわれに何か関係ある?」と感じたかもしれません。世間の意見として、セキュリティの懸念や制度の認知不足に由来した、少しネガティブなイメージもあります。

 しかし、制度が始まった2016年以降、情報漏えいを防ぐシステムやセキュリティ対策といった分野の技術だけでなく、マイナンバーを新たなビジネスを創出するチャンスと捉え、特需から「実需」にする企業の動きも目立つようになるとみられます。例えば、マイナンバーの「個人番号カード」はいかがでしょう。これは、ICチップに格納された電子証明書を利用し、公的に個人を証明する身分証明書になり得るカードです。国は今後、クレジットカードや診察券、ポイントカードなどもまとめられる「ワンカード化」を推進しようとしています。

photo 政府・IT総合戦略本部マイナンバー等分科会で示された「マイナンバー制度利活用推進ロードマップ(案)」(出典:首相官邸 新戦略推進専門調査会マイナンバー等分科会の資料)

 政府・IT総合戦略本部マイナンバー等分科会が示した「マイナンバー制度利活用推進ロードマップ(案)」を眺めると、なるほどこういうことも、とおぼろげだったマイナンバーのメリットがじわじわと見えてきます。「それならばこんな方法はどうか」「こんなシステムで、こうしよう」といったアイデアが浮かんできませんか? 恐らく、マイナンバーと解答したエンジニアの多くは、こういった先のことを踏まえていたのではと想像します。

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