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リアルタイムデータ連携、ビッグデータ活用の領域でも普及が進むOracle GoldenGate“Oracleユーザーにとって当たり前”のデータ連携技術とは? 【後編】(4/4 ページ)

Oracle Databaseの無停止アップグレードにおける採用事例で注目を集めるOracle GoldenGateだが、より鮮度の高い情報を求めるさまざまな企業において活用が進んでいる。先進企業における活用例と、同ツールのノウハウを豊富に蓄積したパートナー企業の声を紹介する。[ビッグデータ][高可用性/災害対策][Data Integration]

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超ミッションクリティカルシステムの大規模リアルタイムデータ連携に利用しているケースも

 リアルタイムデータ連携における活用は、海外の企業/組織で一層進んでいる。例えば、イタリア空軍では、指揮統制システムにおけるデータ連携を実現する目的でOracle GoldenGateを採用したという。

 「これは数十拠点で稼働する多数のデータベースを連携させ、各司令所などが常時情報を共有するためのシステムです。Oracle GoldenGateによってデータ連携を高速化したことにより、情報共有に要するデータ伝播のスピードが“ミリ秒単位”にまで短縮されました。これにより、欧州各地に展開する各司令所が瞬時に情報を共有することが可能となったわけです」(谷川氏)

 軍の指揮統制システムという極めてミッションクリティカルな領域でも、Oracle GoldenGateによるリアルタイムなデータ活用が進んでいるのだ。

 また、韓国の大宇建設では、海外に構える10数の拠点と本社の間で建設プロジェクトなどの進捗管理に関する情報を共有するために、Oracle GoldenGateによるリアルタイムデータ連携を行っている。

 さらに、米国の金融業界では、Oracle Databaseと他社データベース間における双方向のリアルタイムデータ連携をOracle GoldenGateによって実現した例もあるという。

Voice of Partner:株式会社キューブシステム

photo ITインフラソリューション本部 プロフェッショナル・サービス第1部長の藍原広治氏

 Oracle GoldenGateは、マイグレーションにおけるデータ移行時のサービス停止時間極小化を可能とし、高品質を実現した優れたソリューションと考えます。当社ではOracle GoldenGate活用に至ったプロジェクト実績がいくつもあり、大規模データ移行の他に、運用面におけるシステムの無停止運用にも活用しています。ミッションクリティカルなシステムにおいて、サービスの継続的な安定稼働、システムリスクの回避を実現する上で重要な製品であると認識しています。その為、Oracle GoldenGateの活用はお客さまにとって安全・安心を提供できるクオリティーが高い機能と言えます。

 キューブシステムでは、Oracle GoldenGate導入実績から特性や利便性を理解しており、運用面、性能面における最適なシステム提案を行います。また、当社では、Oracle GoldenGateをはじめとして、データベース構築、性能チューニング等、Oracle全般のサービスを展開しています。特に、性能チューニングにおいては、長年積み上げてきた経験とノウハウによる最適なチューニング・アプローチをサービス提供しています。長年の経験を生かした構築・性能サービスに、Oracle GoldenGateを使用した運用サービスを+α提供できる事が当社の強みです。ご興味をお持ちいただけましたら、当社まで御相談ください。



Hadoopとの連携にも対応。ビッグデータ活用で利用する企業も

 このように、リアルタイム性の高いデータ活用に取り組むさまざまな企業/組織で導入が加速するOracle GoldenGateだが、今後はHadoopなどビッグデータ活用の領域でも普及が進みそうだ。

 オラクルは昨年(2015年)、Oracle GoldenGateのラインアップとして「Oracle GoldenGate for Big Data」をリリースしたが、これを使うことにより、Oracle DatabaseとHadoopの間でデータ連携を行うことが可能になる。北米のある衛星TV局では、視聴動向の分析などで同オプションを利用し、サービス向上に役立てているという。

 「ビッグデータやIoT(Internet of Things)の領域では、特に鮮度の高いデータが重要となります。新規に構築するシステムならば、それに合わせた実現方式を採用することもできますが、利用範囲やデータ活用範囲はそのシステムに限定されてしまいます。しかし、既存システムのデータベースに格納されるデータをリアルタイムにビッグデータ環境にも伝搬させることができれば、総合的なデータ活用を実現することが可能になります。海外では、そのような方式を採用し、実装/運用する企業が増えています。今後は我が国でも、同様のアプローチを積極的に採用し、グローバルでの競争力を高めていくことが必要となるでしょう」(谷川氏)



 以上、Oracle Databaseのデータ連携オプションとして注目を集めるOracle GoldenGateの活用例と、同製品のさらなる普及に期待を寄せるパートナー企業のエンジニアの声を2回にわたって紹介した。

 ここまで見てきたように、当初はOracle Databaseの無停止アップグレードを実現するソリューションとして浸透したOracle GoldenGateは、リアルタイムなデータ活用やビッグデータ活用など、Oracle Databaseの利用価値をさらに高めるツールとして普及が進んでいる。これらの活用例を自社でも実践したいという企業/組織は、Oracle GoldenGateのノウハウを豊富に蓄積したパートナー各社にご相談いただきたい。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年8月10日

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