「コネクテッドカーアプリ」でIoTのスモールスタートを支援、アピリオとフレクトが協業:サービスデザインからビッグデータ分析まで
フレクトとアピリオが、コネクテッドカー向けのアプリを中心にIoT分野で協業する。IoT関連のスモールスタートビジネスを本格的なサービスへと発展させる支援・推進につなげる。
フレクトは2016年9月15日、コネクテッドカー向けのアプリケーションを中心に、IoT(Internet of Things)分野でアピリオと協業することを発表した。
フレクトは2015年9月から、コネクテッドカー向けの機器やアプリケーションを独自に開発。到着予測機能やクルマの生産性を視覚化するヒートマップ機能などが特徴で、サービスデザインからエンドユーザー向けアプリケーションまで一貫した開発力に強みを持つ。
一方のアピリオは、企業のIT基盤をパプリッククラウドへ移行する際の戦略策定から実装までをワンストップで提供。これまで、全世界で約4000社に対してクラウド導入の実績を持つ。
こうした特徴を持つ両社が協業することで、より包括的なIoT支援が可能になるとしている。まずはコネクテッドカー分野で、クルマのデータをSalesforceに連携するクラウドサービス「Cariot」(キャリオット)をフレクトが提供。Cariotを基盤として、より規模の大きなコネクテッドカーサービスのシステムインテグレーションをアピリオと協力して提供する。
今後は、サービスデザインとエンドユーザーアプリケーションの開発はフレクト、業務基盤とビッグデータ分析基盤はアピリオがそれぞれ担当。両者の強みを生かして、難易度の高いIoT案件に対応していく。さらに、IoT関連のスモールスタートビジネスを、本格的なサービスへと発展させる支援・推進につなげていくとしている。
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