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そろそろ12cに移行する? 課題はアップグレード時のDBテスト Oracle RATとOracle DBCSで手間とコストのリスクを最小限に!新日鉄住金ソリューションズのエキスパートも太鼓判(4/4 ページ)

Oracle Databaseのアップグレードでは、移行前後でSQLの性能がどう変化するかを検証するテストが大きな関門になる。Oracle RATとOracle DBCSを使えば、このテストにかかる手間とコスト、リスクを最小限に抑え、アップグレードしやすい運用/保守体制を作れる。[運用管理効率化][Oracle Enterprise Manager]

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アップグレード前後の違いが一目瞭然 トライアル版で試してみよう

 実際にBasicパターンでテストした場合の比較結果の例も紹介しておこう。

 「Basicパターンでは、Oracle DBCS上で本番環境と同じSQLを実行し、同サービス上の新環境との『経過時間(SQLの処理性能)』または『コスト(オプティマイズに要する時間)』による比較が行えます。このうち、経過時間による比較ではサーバマシンの性能差も考慮した比較結果が得られ、コストによる比較ではアップグレード前後の実行計画の変化による性能の違いを比較できます」(藤田氏)

 次に示すのは、経過時間で比較した場合のアップグレード前後の環境の性能差だ。

RAT@Oracle Cloud:Basicテストケース

 この例では、旧環境となるオンプレミス側のマシンに一般的なノートPCを使い、Oracle DBCS側ではインテルXeonプロセッサー搭載のサーバ環境を利用している。つまり、Oracle DBCS側のほうがマシンの性能が高いため、SQLの実効性能も高い(経過時間が短い)という結果が出ている。オンプレミス側とOracle DBCS側が同等レベルのマシン環境となる場合、経過時間で比較することでアップグレード前後のSQLの実行性能差を見ることができる。

 また、オンプレミスからOracle DBCSに環境を移行する、あるいは既存環境よりも大幅に処理性能が高いオンプレミス環境に移行するといったケースではオプティマイザコストで比較する。

 「この場合はマシン性能の違いは無視して、Oracle Databaseのアップグレードに伴う実行計画の変更により、SQL処理のコストがどう変わるのかを評価します。比較の結果、コストが高くなるSQLがあれば、それに対してチューニングなどを施します。コストが変わらないSQLは実行計画が変わらないことを意味し、移行先のマシン性能がより高くなるのなら、それに伴って処理性能が向上すると期待できます」(藤田氏)

RAT@Oracle Cloud:Basicテストケース2

 以上、Oracle RATとOracle DBCSを用いたテスト手法を紹介した。

 Oracle Database 10gや11gR1を利用しているシステムもまだ多いようだが、既に11g R2がExtend Supportの期間に入った2017年1月現在、このまま11g R1を使い続けるのは厳しい状況だ。先々の計画も立てて、12c R1や12c R2に速やかに移行するのがOracle Databaseを“ぬか漬け運用”していくうえで望ましい。

 「このときに、アップグレードに伴うアプリケーションのテストにかかる手間とコストが大きな課題となりますが、Oracle RATとOracle DBCSを利用することで、それらを最小限に抑えられます。これはデータベースアップグレードに対する心理的な負担を大きく減らし、Oracle Databaseの定期的なアップグレードを前提にした運用/保守体制を確立することにもつながるでしょう。関心を持たれた方は、ぜひ無償トライアルなども利用してOracle Real Application Testing@Oracle Cloudソリューションの効果をお試しください」(矢木氏)

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年3月5日

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