連載
データを確認せずに「できます!」と役員が確約した、ディープラーニング案件の末路:開発残酷物語(4)(3/3 ページ)
トラブルの原因は何だったのか、どうすれば良かったのか。実在する開発会社がリアルに体験した開発失敗事例を基に、より良いプロジェクトの進め方を山本一郎氏が探る本連載。今回は「ディープラーニング」にまつわる失敗談を紹介します。
なぜ、世の中の社長はAIを導入したがるのか
「どうして世の中の社長は、そんなにディープラーニングを導入したがるんでしょう?」(山本氏)
世の中の経営層は、ディープラーニングに過度な期待を抱いているのではないかという指摘だ。
「新聞でも毎日のようにAIに関する記事が掲載されています。先ほども申し上げたように、全ての経営層がディープラーニングについて、どのようなものか理解しているわけではありません。『これさえ導入すれば、自分が見落としていたものを教えてくれる』と考えてしまうのではないでしょうか」(萱沼氏)
「そこを教えていくのも開発会社の仕事かもしませんね」(山本氏)
新技術の案件を受けるときの注意点
- 受注の際、顧客に導入効果を丁寧に説明する
- 小規模なトライアルを行い、見込まれる効果を説明する
- 顧客にその技術でできること、できないことを教えていくのも開発会社の仕事
次回も、山本一郎氏が「炎上」事例を斬る!
次回以降も山本一郎氏が、開発会社の炎上事例をぶった切ります。お楽しみに。
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