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機械学習技術者向けコミュニティー「Team AI」が“汎用AI開発”プロジェクトを立ち上げ:「汎用AIを本気で世に出すこと」を目指す隔週勉強会
機械学習技術者向けコミュニティー「Team AI」で、「汎用AIの実現」を目指すプロジェクトが発足。一般から参加メンバーを募り、プロトタイプの技術仕様やロードマップを定義していく。
ジェニオが主催する機械学習技術者向けコミュニティー「Team AI」は2017年8月15日、汎用AI(AGI:Artificial General Intelligence)の実現を目指すプロジェクトを立ち上げると発表した。
2017年現在で実現されているAI(Artificial Intelligence:人工知能)は、特定のタスクを高度にこなす「特化型AI(Narrow AI)」に分類される。対して汎用AIは全て人間と同じように思考できるAIのことを指す。実現はまだ長い期間を要するとされている。
今回の取り組みでは、これまでの学術的アプローチではなく、ビジネスへの適用を意識したリーンスタートアップ的な考え方を採用し、まずは「本物の汎用AIではないが、汎用AIのようなアウトプットができるプロダクト」の構築を目指す。2017年8月22日にプロジェクト第1期のキックオフを行い、以後、ロボットエンジニアの伊藤博之氏をホストに、プロトタイプの技術仕様や開発ロードマップを定義していく。
(参考)伊藤氏が開発した「マネキンロボット A.I.愛ちゃん」(YouTube/Hiroyuki Ito Mannequin Robotチャンネル)
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