「ブロックチェーン」「人工知能」ってよく聞くけど、どうやってビジネスで使うの?:新人が知っておくべきデジタルビジネス最前線
多くの企業が事業を拡大するために、最新技術を積極的に使って新しいサービスを開発している。そうした技術の中でも、特に注目を集めているのが「ブロックチェーン」や「人工知能(AI)」だ。本稿では、それぞれの技術の基本や動向が分かる記事を紹介する。
多くの企業が事業を拡大するために、最新技術を積極的に使って新しいサービスを開発している。特に昨今、「ブロックチェーン」や「人工知能(AI)」を使ったサービスが拡大の一途をたどっている。
ブロックチェーンは、トランザクション履歴を管理するための技術。仮想通貨の中核技術として使われてきたが、現実的に改ざんが不可能であり、中央集中型のシステムを使わずとも安全で信頼性が高いことから、現在はさまざまな業種、分野で適用が広がりつつある。ガートナー ジャパンでは、「2021年までにブロックチェーンに取り組まないと、自社のデジタルビジネスに向けた活動をリードできない状況に陥る」と話すほどである。
AIについては、生活に身近なサービスに組み込まれることが増えており、気が付かないうちに使っていることもあるだろう。SOMPOホールディングスや綜合警備保障など、社内業務の効率化に活用する企業も着実に増えている。だが事例はよく目にしているものの、具体的な実装方法については十分にチェックできていない、という人も多いのではないだろうか。
そこで本稿では、最近掲載した中からブロックチェーンやAIの基本や最新動向が分かる記事を10本ピックアップした。ぜひプロジェクトの“実践”に向けた参考情報にしてほしい。
「ブロックチェーン」が分かる記事5選
分散型の仮想通貨システムBitcoinで使われているブロックチェーンの概要を解説。通貨だけに限らず、さまざまな分野での利用が期待されている。
本稿はブロックチェーンの仕組みを概説し、その特徴を踏まえて、FinTechや銀行業務での活用形態、システム化に向けた留意点について解説します。
ガートナー ジャパンは、ブロックチェーンへの取り組み状況に関する調査結果を発表した。同社は、ブロックチェーンに取り組まないIT部門のほとんどが、2021年までに自社のデジタルビジネスをリードできないとしており、取り組みを開始すべきと主張する。
本稿はFinTechの潮流の中で、特に注目を浴びているキーワード「ブロックチェーン」についてのセミナーの模様を紹介する。その応用分野は狭義の「金融」にとどまらない。流通やヘルスケア、音楽、ゲーム、さらには「契約」全般など、幅広い可能性を秘めたブロックチェーンの可能性を探る。
金融分野以外での活用が注目されている「ブロックチェーン」。今後、重要なインフラになる可能性もある。AIやロボティックス分野を中心にどのような使われ方が考えられるのだろうか。
「人工知能」が分かる記事5選
「AI」「機械学習」「ディープラーニング」は、それぞれ何が違うのか。GPUコンピューティングを推進するNVIDIAが、これらの違いを背景および技術的要素で解説した。
人工知能(AI)がブームになっているが、これまでのブームとどう違うのか。AIは、どのような発展段階にあるのか。人間の仕事を奪う「敵」なのか。人工知能学会会長である山田誠二氏の、こうした疑問に答えるような講演を要約してお届けする。
さまざまなAI開発現場を渡り歩いた現役のエンジニアが、「AI開発プロジェクトを成功させる開発チーム作り」について、国内のさまざまな企業や有識者を集めたイベント「THE AI 2018」で語った。
労働集約型の産業と見られがちな警備業だが、IT化を差別化の切り札に躍進を遂げてきた企業も確実に存在する。それらの企業は、AI活用に向けた検証にすでに本腰を入れている。その1社である綜合警備保障(ALSOK)の商品サービス企画部で次長を務める干場久仁雄氏の講演から、具体的な“中身”を紹介する。
SOMPOホールディングスは、2016年にSOMPO Digital Labを東京とシリコンバレーに設立、これを実働部隊としてデジタル戦略の具体化を急いでいる。その裏には保険業界が根本的な変革を迎えつつあるとの危機感があるという。SOMPOホールディングスのチーフ・データサイエンティスト、中林紀彦氏がAWS Summit 2017で行った講演から、同社の取り組みを探る。
AI、ブロックチェーンというと、話題に終始してしまっている傾向が強いが、各成功事例に共通しているのは、技術をわが事としてとらえ主体的にビジネスに活用している点だ。@ITとしては、これからも実践にフォーカスした記事を掲載していくので、ぜひ参考にしてほしい。
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