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その成長は何のため?――「成長」に息苦しさやうっとうしさを感じたら:仕事が「つまんない」ままでいいの?(41)(1/4 ページ)
成長を追い求めることに、息切れしそうになることはありませんか。「成長!」「成長!」とあおり立てられることに、うっとうしさを感じることはありませんか。
ビジネスシーンでは、よく「成長が大事」といわれます。
例えば「理想的なエンジニア像」を挙げるとき、「別に成長なんてしなくてもいい」「ま、どうでもいいや。そんなに頑張らなくてもメシなら食えるし」というタイプと、「もっと成長しなきゃ」「ずっと成長し続けたい」というタイプでは、理想像は後者になりそうです。
今は、社会の変化や技術の進歩がとにかく早い。「成長し続けないと周りから評価されなくなる」「AIが進化すると今の仕事が奪われてしまう」とメディアはあおります。
エンジニアとして、ビジネスパーソンとしてこれからもメシを食っていくためには、成長し続けないといけない。「もっと成長しなくちゃ」……そう考えるのも、自然な流れでしょう。
でも、「成長!」「成長!」と声高らかに言うのは息切れしそうになりませんか。あおり立てられることにうっとうしさを感じることはないでしょうか。
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