福島編:冬はスノボ、夏はジェットスキー!―ー多拠点プロジェクトで働く“会津っぽ”の幸せなエンジニアライフ:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(54)(1/2 ページ)
会津若松にいながら、東京やブラジルの同僚と同じプロジェクトで働くだって?――「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実」福島編は、会津若松で働くエンジニアのワークスタイルをお伝えします。
はじめまして、「アクセンチュア」の添田智之(そえたともゆき)です。
私は現在、福島県会津若松市にある「アクセンチュア福島イノベーションセンター」でエンジニアとして働いています。「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実」福島編は、会津若松市の「今」と「これから」を同僚の馬藤宏一(ばとうこういち)と共に、お伝えします。
私、添田は生まれも育ちも会津若松市という典型的な「会津っぽ」(こちらでは会津人をこう呼びます)です。馬藤は、同じ雪国ではありますが、石川県の能登地方出身です。いずれも大学時代を会津若松市で過ごし、卒業を機に東京都内で5〜6年間エンジニアとして働いた後、この地に戻ってきました。本連載では「Uターン(添田)」「Iターン(馬藤)」という異なる視点を交えながら、会津若松市での働き方や生活、子育てなどを語ります。
Work Style of Aizu〜場所にとらわれない働き方を会津で実践する
かつて会津藩の城下町として栄えた会津若松市は、福島県西部に位置する人口約12万人の地方都市です。新幹線と在来線、または高速バスを乗り継いで、都心から片道約3時間。アクセスは決して良いとはいえません。
その会津若松のIT界隈(かいわい)が今、熱く盛り上がっています。「スマートシティ会津若松」の推進を掲げ、産官学連携の下でデジタル技術を活用したまちづくりに取り組んでいるのです。
市が築90年超の「旧市長公舎(木造)」や「洋館(旧黒河内医院)」などの歴史的建築物をサテライトオフィスとして改修し、企業に無料で貸し出すなど、IT関連企業の誘致や場所に依存しないテレワークを推進する動きが盛んです。
多拠点プロジェクトのコミュニケーション
東日本大震災後の2011年8月以来、市内にオフィスを構えているアクセンチュアも、場所にとらわれない働き方に取り組んでいる企業の1社です。
上記は私の一般的な1日の業務スケジュールです。首都圏で働くエンジニアの皆さんと大差はないように見えますが、開発スタイルやチーム内のコミュニケーションのとり方、通勤形態が異なることなど、地方拠点ならではの部分があるとUターンしてから実感しています。
私は現在、東京のプロジェクトに所属しており、テストフェーズで発生した仕様変更や障害の対応、テストフェーズでの問い合わせ対応などを担当しています。
このプロジェクトの大きな特徴は、開発拠点が「東京」「札幌」「会津若松」の3拠点に分散していることです。入社したての頃は、一度も会ったことがない遠隔地のメンバーとのやりとりに不安がありましたが、メールやSkypeのチャットや通話、画面共有などの機能をフル活用して、業務を問題なく回しています。
他のプロジェクトでは、日々のコミュニケーションを全てSlackに集約し、さらにJenkinsと連動させて開発資源のデプロイもSlackのbotで行うなど、DevOpsのためのツールとしてSlackを活用しています。
グローバルのプロジェクトに所属している同僚も、基本的にはSkypeを駆使して業務を進めています。ただ、時差があるため、例えば「ブラジルのメンバーと会議をする際は、日本時間の深夜に自宅から対応する必要がある」など、少し変則的な勤務にならざるを得ないようです。
時にはオフラインも
クライアント先に出向く必要があるときは、東京に出張します。
クライアント訪問後にプロジェクトメンバーと一緒に食事の席を囲むと仲良くなることが多いので、直接顔を合わせた方がオンラインオンリーよりもコミュニケーションはうまくいくように思います。
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