私が作った生姜焼きはうまいらしいです:Go AbekawaのGo Global!〜Monika Weissmann(後)(3/3 ページ)
日本とポーランドを行き来しつつ、台湾やベルリンのメンバーとさまざまな言語を用いて、さまざまなプロジェクトに携わる。してみたいこと、興味があることが止まらないモニカさんは「全く想像も付かない未来」を楽しみにしている。
10年後は分からない けれど、全部がつながっているようにはしたい
阿部川 10年先にはどういうことをやっているようになりたいですか?
モニカさん 正直に言うと分かりません。1年後だったら予想できるけど、5年後や10年後はどこでどういう仕事をしているのか全く想像が付きません。
今やっているサービスデザインも、入社した当時はそこまで私の視野に入っていなかったんです。でも興味を持って調べたら、「これもやったことある」「これもある」「これも」「これもサービスデザインと呼んでいいのか」という気付きがありました。今までは知らなかったこともあったので、そこに「面白い」「勉強しよう」と感じて、オンライン学習をしたり、本を読んだりしました。
それはたぶんこれからも同じです。今はSDGs(持続可能な開発目標)やサステナビリティなどのキーワードが盛り上がっていますけれど、もしかしたら5年後は今の時点で全く想像していないことが出てくるかもしれないので、その道に行く可能性もあります。ただ、全部がつながっている、ゲームのようにいろいろなスキルセットを得て、自分のアセット(資産)を作って、自分と、働いているところに価値を生めるようにしていきたいです。
インタビューを終えて 〜Go’s thinking aloud〜
「(現在はインターネットがあるので)無限の情報に触れられるようになったので困る」。聞きようによっては恐ろしくうぬぼれた発言だが、モニカさんと話していると、きっとそうだろうなあと納得させられる。「プログラミングだけを学ぶのは狭い」「日本語学科にいって学べることは、自分でも学べる」など、学ぶことへの興味が尽きないことがよく分かるからだ。
「学ぶ」こと自体がインターネット、そして新型コロナウイルス感染症によって変化を迫られている。校舎で、教室で学べなくなったとき、学校がもたらすべき「学び」とは何か。
きっとあと少しすれば、プログラミングはMIT(マサチューセッツ工科大学)の講座、日本語学ならスタンフォード、ビジネスはハーバードといったように「学んだ内容による単位の証明書」の方が、一枚の卒業証書よりも社会で活躍できる免許証になるのではないか。学びを楽しめる人、変化を面白がる人の方が強くなる。モニカさんは10年後に、何を学んでいるだろうか。
おすし、生姜焼き、日本酒、温泉と日本文化を学びたい意欲も尽きない。どうかコロナが早晩落ち着き、思う存分日本文化を堪能できる日々がモニカさんだけでなく皆さまにも早く訪れますよう。今は、まずはこれまで通り、please stay safe, stay healthy, and enjoy reading!
阿部川久広(Hisahiro Go Abekawa)
アイティメディア 事業開発局 グローバルビジネス戦略室、情報経営イノベーション専門職大学(iU)教授、インタビュアー、作家、翻訳家
コンサルタントを経て、アップル、ディズニーなどでマーケティングの要職を歴任。大学在学時から通訳、翻訳も行い、CNNニュースキャスターを2年間務めた。現在情報経営イノベーション専門職大学教授も兼務。神戸大学経営学部非常勤講師、立教大学大学院MBAコース非常勤講師、フェローアカデミー翻訳学校講師。英語やコミュニケーション、プレゼンテーションのトレーナーとして講座、講演を行う他、作家、翻訳家としても活躍中。
編集部から
「Go Global!」では、GO阿部川と対談してくださるエンジニアを募集しています。国境を越えて活躍するエンジニア(35歳まで)、グローバル企業のCEOやCTOなど、ぜひご一報ください。取材の確約はいたしかねますが、インタビュー候補として検討させていただきます。取材はオンライン、英語もしくは日本語で行います。
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