やりがいのないオレの仕事を「やりたくないこと」で彩る:仕事が「つまんない」ままでいいの?(93)(2/3 ページ)
「人生って何?」「どうやって生きるの?」と悩んだことはありませんか。
「やりたいこと」よりも「やりたくないこと」を大切に
私は人生や生き方を考えるとき、「やりたいこと」よりも「やりたくないこと」を大切にしています。
年に数回、仕事の実績や自身の在り方を振り返るために、ポートフォリオを整理し、「やりたくないこと、嫌なこと、苦手なこと、関わりたくない人」を洗い出しています。洗い出す目的は「自分の本心をよく知る」ためです。
私は以下のようなことが極めて苦手です。できれば、やりたくありません。
- 人の顔と名前を覚えること
- スケジュール管理
- 細かなお金の計算
- 誰にでも上手に振る舞うこと(つまり、人見知り)
- 人を巻き込むこと
- 電話
- 営業
また、私は次のような人や状況が極めて苦手です。できれば、関わりたくありません。
- いざこざやバチバチやりあうこと
- 上からの物言い、マウント
- 批判的な言動、配慮に欠ける言葉遣い
- 自分は何もしないのに、口だけは達者な人
- 理不尽なことや精神論
- ご都合主義
- 上っ面なやりとり
- その場しのぎ
- 「金だけ」の関係性
- ガツガツ前のめりで来られること
- 感情を無視して、論理だけで物事を進めようとする人
- 時間や能力、労働力、お金などのリソースを奪われること
- 明らかに困っているのに、「昔からこうだから」と変えようとしないこと
- 途中で逃げること
良いとか悪いとかはひとまず置いて、本音ベースで書き出します。やりたくないこと、嫌なこと、苦手なこと、関わりたくない人を丁寧に洗い出すことによって、「こういうのって、本当に嫌だよな」「こういうふうには、在りたくないな」と、心の底から実感します。
人生の目標も大切かもしれませんが、「こういうふうには、ありたくないな」ということをしないだけでも、有意義な時間を過ごせるんじゃないかなぁ。
「やりたくないこと」から「自分にとって大切なこと」を見つける
また、「こういうのって、本当に嫌だよな」を心の底から実感すると、同時に「本当は……」という気持ちが湧いてきます。
- スケジュール管理や細かなお金の計算は苦手。でも本当は……○○が得意
- 上からの物言い、マウントは苦手。でも本当は……○○がうれしい
「本当は……」で生じる気持ちは、「やりたいこと、好きなこと、得意なこと、関わりたい人」と言ってもいいかもしれません。
一度、ネガティブな方に思考や感情を思いっきり振ると、「○○すべき」「○○しなければならない」といった外部の情報による影響を受けずに、うそ偽りのないポジティブな「本当の気持ち」を見いだしやすくなるようです。
それは、「私にとって大切なのは、こういうことだ」という、大切にしたい「在り方」でもあります。
そこで、自分にとって「本当に大切なこと」を見いだすために、まず、過去に経験したあなたが苦手な人、嫌いな人を具体的に思い浮かべて、その人の振る舞いや要素を具体的に、できるだけ多く書き出してみるといいでしょう。
その後で、「本当は……」という肯定的な気持ちを書き出します。
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