Windows 10 2022 Update(バージョン22H2)が提供開始、あらためてWindows 10のサポート期限を確認しておこう:企業ユーザーに贈るWindows 10への乗り換え案内(136)
Windows 11の新バージョン「22H2」から1カ月ほど遅れて、Windows 10の新バージョン「22H2」(Windows 10 2022 Update)の一般提供が開始されました。Windows 10 バージョン2004をベースとした、4回目のマイナーアップデートになります。
Windows 10 バージョン22H2は有効化パッケージ(EKB)形式のマイナーアップデート
2021年10月にリリースされた「Windows 11」は、「Windows 10」の「半期チャネル(Semi-Annual Channel、SAC)」とは異なり、機能更新プログラムが1年に1回の「一般提供チャネル(General Availability Channel)」のリリースサイクルで提供されます。
2022年9月に新バージョン「Windows 11 2022 Update(バージョン22H2、OSビルド10.0.22621)」がリリースされ、「Windows Update」「Windows Server Update Services(WSUS)」「Windows Update for Business」、ISOイメージのダウンロード提供などを通じて、一般提供が開始されました。
Windows 10についても、Windows 11の初期バージョンから1カ月遅れでリリースされた「Windows 10 November 2021 Update(バージョン21H2、OSビルド10.0.19044)」を最後に半期チャネルから1年に1回リリースの一般提供チャネルに移行しました。一般提供チャネルに移行後、初となる機能更新プログラムが「Windows 10 2022 Update(バージョン22H2、OSビルド10.0.19045)」として2022年10月19日(日本時間)にリリースされました(画面1)。
- How to get the Windows 10 2022 Update[英語](Windows Blogs)
Windows 10 バージョン22H2の新機能については、リリース時点では何も情報が公開されていません。製品としてメインストリームではなくなったWindows 10の今後の機能更新プログラムは、一種のメンテナンスリリースのようなもので、新たなサービス期間に移行させるのが主な目的で、大きな新機能が追加されることはないと思われます。
- Windowsの新着情報(リリース時点でWindows 10 バージョン22H2の情報はない)(Microsoft Learn)
MicrosoftはWindows 10 バージョン2004(OSビルド10.0.19041、「VB_RELEASE」とも呼ばれます)の大型アップデート以降、「有効化パッケージ(Enablement Package KB、EKB)」によるマイナーアップデートを繰り返してきました。各バージョンのOSビルドは、アップデートごとにインクリメントされてきました。
今回の機能更新プログラムもWindows UpdateやWSUSを通じてEKBで提供されます(画面2)。EKBは、現在サポートされているWindows 10 バージョン(VB_RELEASE)に対して、それまでの品質更新プログラムによって無効化された状態で既に提供されている新バージョンの新機能を有効化し、バージョン情報を切り替えるだけの小さなパッケージです。
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