検索
ニュース

「出社必須になったら転職する」と言っていた人は本当に転職したのか ファインディ進む、企業の「出社回帰」

ファインディは、ITエンジニアを対象に実施した「転職や働き方に関するアンケート調査」の結果を発表した。それによると勤務形態がオフィス出社になったことで転職を検討、実施した人が44.8%いることが分かった。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 ファインディは2023年4月25日、ITエンジニアを対象に実施した「転職や働き方に関するアンケート調査」の結果を発表した。この調査はITエンジニアを対象に実施し、395人から有効回答を得た。

年収800万円以上のエンジニアの約9割が現在もフルリモート勤務

 平均年収は約660万円で、2022年9月に調査したときよりも約40万円上昇していた。また、全体の4分の1(24.7%)が年収800万円以上の層だった。ファインディによると「過去の調査と比べるとエンジニアの年収は増加傾向で、特に700万〜800万円未満の割合が2022年2月調査時(8.4%)から1年間で1.5倍(12.7%)に増加した」という。

画像
年収の変化(提供:ファインディ

 転職動向を見ると、テレワークから「出社回帰」(出社する勤務形態に戻ること)の影響を受けて「転職した」または「転職活動中」と回答した人の割合は44.8%だった。一方、「出社割合が増加しても転職意欲なしから変化がない」と回答した人は34.5%だった。ファインディは「出社回帰になったとしても、現職に残りたいと思える価値を提供できるかどうかがITエンジニアの定着につながるポイントだ」と分析している。

画像
出社回帰に対する転職意欲への影響(提供:ファインディ

 テレワークの頻度と年収との関係を見ると、フルリモートで働いている人の割合は、年収600万円未満が44.3%、同600万〜800万円が59.0%、同800万円以上が70.4%だった。フルリモートに週1〜2回出社を含めたリモート勤務を主体としている人は、年収800万円以上の層では88.8%を占めた。なお、2022年9月に実施した調査の結果と比べるとフルリモート勤務の割合は全ての年収層で減少傾向にあった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る