エッジクラウド、ネットワーク事業を展開するGcoreが日本市場に本格参入:新ベンダー/新製品じろじろウオッチ(10)
エッジクラウド、ネットワーク事業を展開するGcoreは東京に拠点を開設し、日本市場への本格参入を発表した。Gcoreはルクセンブルクに本社を置き、パブリッククラウドやエッジコンピューティング、コンテンツデリバリー、ホスティング、セキュリティソリューションなどを提供している。
エッジクラウド、ネットワーク事業を展開するGcoreは2023年6月20日、東京に拠点を開設し、日本市場への本格参入を発表した。Gcoreはルクセンブルクに本社を置き、パブリッククラウドやエッジコンピューティング、コンテンツデリバリー、ホスティング、セキュリティソリューションなどを提供している。
Gcoreでヘッドオブグローバルアライアンスを務めるトーマシュ・ジェンバ氏は会見で、「Gcoreは、もともとは低遅延と大量の同時接続が求められるゲーム業界に向けてサービスを提供してきた。よりインテリジェントで高速、かつ安全なインターネットを提供することがGcoreのミッションだ」と語った。
サービス展開
同社が提供する主なサービスは以下の通り。
- Edge Cloud:仮想マシン(VM)、Bare metalインスタンス、コンテナ、ハイブリッドクラウド
- Edge Network:CDN(Content Delivery Network)、ストリーミング、DNSホスティング、エッジセキュリティ
- Edge Security:DDoS攻撃防御、WAF(Web Application Firewall)、botプロテクション、APIセキュリティ
- Edge AI:CPU、GPU、IPU、ハイブリッドクラウド
日本での事業展開
日本での事業展開について、同社の日本カントリーマネージャーを務める磯村広紀氏は日本市場での主要ターゲットを「ゲーム、エンターテインメント、Eコマース、製造、小売業界を軸とする」とし、販売戦略については「サービスの日本語化、営業員の増強、サービス体制の強化を図っていきたい」と語った。
「弊社はインフラ的な特徴にプラスして、欧州出身の企業としてデータの取り扱いには十分な注意を払っている。そのため、日本国内の顧客にも安心して利用してもらえる。エンドユーザーとの距離を短く、最短化し、低遅延で、スマートなITインフラとそのツールを提供していく」(磯村氏)
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