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10年後のエンジニアに必要なスキル:仕事が「つまんない」ままでいいの?(118)(2/3 ページ)
皆さんは「10年先の未来」を想像したことがありますか? エンジニアにはどんな未来が待ち受けているのでしょうか。
「エンジニアの未来」を想像してみる
10年後の未来を想像してみると……時は2034年です。
僕の見立てでは、エンジニアの2034年は「多くの人たちから求められ、活躍している未来」が想像できます。
もちろん、未来に何が起こるのかは分かりません。ですが、この見立ては当てずっぽうでもなければ、単なる妄想でもありません。
この見立ての基になっているのは、人口減少です。2023年の日本人人口は1億2119万3000人で、前年に比べ83万7000人減少しました。12年連続で減少幅が拡大しています。山梨県の人口が約80万人ですから、毎年1つの県がなくなるぐらいの勢いで人口が減っていることになります。人口減少は今後も進むとみられています。
人口減少による今後の労働環境について、リクルートワークス研究所は『未来予測2040』で、今後の日本社会は「労働供給制約社会」になると分析しています。労働供給制約社会とは、その言葉の通り「労働力が供給できなくなる社会」です。
この予測から、エンジニアのこんな未来が想像できます。2034年の日本は……。
- 現在よりも、人口減少がますます進む
- その結果、労働供給制約社会になり、労働力が不足する
- その結果、業務の効率化や業務改善が必須となる
- その結果、デジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)が必要となる
- その結果、エンジニアのニーズが高まる
また、地方をはじめ人口が少ないところは、そこに住む人自体が減少するため、企業が近隣で人材を募集しても採用できなくなります。その結果、地域外の人材とリモートでつながりながら仕事をしたりする人や、副業のような形で地域と関わる人が増えるのではないかとみています。
このような状況を想像すると、エンジニアが活躍している10年後の未来は、現在の形とは少し異なっているのではないかと思います。
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