「4カ月上昇中のRubyを抑えた」いま最も単価が高い言語とは フリーランス案件調査:AIエンジニアは6カ月連続上昇
INSTANTROOMが、2026年2月のフリーランス案件の市場動向を発表。月額平均単価が75.7万円となったことや、フルリモート比率の上昇などの傾向が明らかとなった。
エンジニア向けのインターネット求人サービスを展開するINSTANTROOMは2026年2月12日、案件検索サイト「フリーランスボード」における、2026年2月のフリーランス案件の単価に関する市場動向の調査結果を発表した。
同調査は、2026年2月6日時点における43万8990件の掲載案件を対象に行われた。その結果、2026年2月のフリーランス案件の月額平均単価は75.7万円、最高単価は295万円となった。またフリーランス案件のテレワーク比率は、フルリモートが26.7%(前月比0.5%増)、一部リモートが56.6%(前月比1.5%減)、常駐が16.6%(前月比1.0%増)だった。
依然としてテレワーク主体の働き方が定着しており、フルリモート比率は着実に上昇を続けているが、その理由としてINSTANTROOMでは、セキュリティ要件やチームビルディングを重視する案件では常駐が求められる一方、フルリモートを標準とする企業も増えており、プロジェクト特性に応じて勤務形態を使い分ける動きが広がっている点を挙げている。
開発言語とフレームワーク別の動向
開発言語別で見ると、月額平均単価の多くが2026年1月と比較して上昇傾向を示した。最も単価が高い開発言語は「Rust」の83.9万円(前月比0.6万円増)で、2位は「Ruby」で82.9万円(前月比0.2万円増)、3位は「Scala」で82.8万円(前月比0.8万円増)となった。前年同月と比べた月額平均単価の変動では、「C++」が6.2万円増、「Go言語」が3.9万円増と上昇幅が大きかった。「Ruby」などの月額単価は直近4カ月間、「Go言語」などの月額単価は直近5カ月間連続で上昇している。
フレームワーク別でも、月額単価の多くは前月と比較して上昇している。首位は「RSpec」で84.3万円(前月比0.7万円増)、2位は「Ruby on Rails」で83.6万円(前月比0.3万円増)、3位は「FastAPI」で81.6万円(前月比0.3万円増)となっている。「Flutter」の月額単価は直近4カ月間連続、「Flask」の月額単価は直近6カ月間連続で上昇している。
IT職種別の動向と市場の考察
IT職種別では、月額単価の多くが2026年1月と比較して下落した。IT職種別の月額平均単価の上位3つは、以下の通り。
- 1位:ITコンサルタント(108.7万円):最適なソリューションの立案と実行をサポートするIT職種
- 2位:PMO(Project Management Office)(94.2万円):プロジェクト全体の管理と支援などを担当しているIT職種
- 3位:VPoE(Vice President of Engineering)(92.1万円):エンジニア組織のマネジメントや採用・育成戦略の立案などを担当しているIT職種
現在のIT市場では、生成AI(人工知能)の社会実装が加速し、既存システムへのAI統合やデータパイプラインの構築需要が拡大していることから、「機械学習エンジニア」と「AIエンジニア」の月額単価が直近6カ月間連続で上昇しており、AI人材への需要が一段と高まっていることが分かる。
「クラウドエンジニア」と「インフラエンジニア」の月額単価が直近4カ月間連続で上昇していることからは、クラウドネイティブ環境の整備や運用自動化へのニーズの高まりがうかがえる。
今後のフリーランス市場についてINSTANTROOMは、AI実装力とクラウドインフラの設計・構築能力を兼ね備えたエンジニアが高く評価される他、VPoEやPMOなどビジネスと技術を橋渡しできる上流人材の需要も一層拡大し、単価の上昇傾向が続くと予想している。
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