未経験ITエンジニアが実感した「理想と現実のギャップ」と「転職してよかった」理由:フルリモートは少数派?
未経験からITエンジニアに転職すると、働き方はどう変わり、どのようなメリットが得られるのか。BREXA Technologyが、未経験からITエンジニアに転身した人を対象に、勤務形態や残業時間、転職後の満足度などを調査した。
ITエンジニアに転職した人は、転職後の働き方をどう感じているのか。人材支援を手掛けるBREXA Technologyは、未経験からITエンジニアへ転身した20〜30代の男女122人を対象に、「働き方と満足度」に関するアンケート調査を実施した。
「どこでも自由に働ける」といったイメージも強いITエンジニアだが、実際の勤務形態や残業時間、休日出勤の実態はどうなっているのか。調査では理想と現実のギャップや、転職経験者が実感しているリアルな声が明らかになった。
「フルリモート」は少数派? 理想と現実のギャップ、本当の満足度
勤務形態で最も多かったのは、出社とリモートを組み合わせる「ハイブリッド勤務」で50.0%だった。「出社のみ」は34.4%、「フルリモート」は15.6%。週1日以上出社する人は8割を超えており、完全在宅で働く人は少数派だった。
BREXA Technologyは「ITエンジニア=自宅やカフェで自由に働ける」というイメージを持つ未経験者は多いが、実際には“完全在宅”は少数派だと指摘している。
ただし非IT系エンジニアと比べれば、ITエンジニアはリモート勤務を取り入れている割合が高いという。非IT系エンジニアでは「出社のみ」が69.2%を占め、「ハイブリッド勤務」は25.6%だった。
ITエンジニアは“時間の自由”を得られる?
勤務時間については「固定勤務」が55.7%と半数を超えた。「フレックス(コアタイムあり)」は20.5%、「フルフレックス」は16.4%だった。場所と時間の両方を自由に選べる「フルリモートかつフルフレックス」は3.3%にとどまった。
直近1年間の月平均残業時間は、「なし〜5時間未満」が37.7%。「5時間以上〜10時間未満」の13.1%と合わせると、50.8%が月10時間未満だった。一方、「20時間以上〜45時間未満」も27.0%を占め、「10時間以上〜20時間未満」は14.8%だった。
BREXA Technologyはこの結果から、未経験から転職したITエンジニアについて「長時間労働が常態化している」というイメージは当てはまらないとしている。また、厚生労働省の統計では一般労働者の月間平均残業時間が13.4時間であることを挙げ、ITエンジニアはワークライフバランスを保ちやすい職種だと分析している。
休日出勤については、転職後の1年間に「数回あった」が43.4%、「頻繁にある」が9.8%で、半数を超えた。一方、「1度もない(これからもないと思う)」は25.4%だった。休日出勤の理由としては、業務の遅延によって直前に出勤を求められたケースの他、システムの保守作業や本番環境の更新など、あらかじめ予定された作業も挙がった。
転職後のリアルな声
こうした働き方を経験した上で、ITエンジニアへの転職を本人たちはどう評価しているのか。「他職種からエンジニアへ転職してよかったか」を10段階で尋ねたところ、「7〜10」が54.9%だった。「6」を含めると約77%が肯定的な回答を示し、「1〜4」は5.7%にとどまった。
エンジニアになって感じるメリットで最も多かったのは「ワークライフバランスが良くなった」の33.6%だった。「自分のペースで働けるようになった」が32.8%、「自由に使える時間が増えた」が27.9%と続いた。
BREXA Technologyは、こうした結果について、営業や販売、事務などの前職と比べ、自分の裁量で仕事を調整できる働き方に移行した人が多いことが背景にあると分析している。
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