Javaプログラマになるための
定番Javaサイトの歩き方
アイ・ティ・ブースト
本松慎一郎
2002/7/18
Javaの技術情報をインターネット上で公開しているサイトは数多くあります。これらのサイトから情報を得るのはとても良い方法です。しかし、逆に情報が多すぎて、どこを見たらよいか分からない方もまた多いかと思います。本稿では、そんなたくさんのサイトの中から、まずはここを見るべし! といえる定番Javaサイトと、その歩き方を紹介しましょう。
何はなくともSunのJavaサイト
「java.sun.com」 (http://java.sun.com/) |
まずはJavaの生みの親、Sun MicrosystemsのJavaサイトからスタートです(以降、本家Javaサイトと呼ぶことにします)。ここでは、Javaの各種仕様書やJDKがダウンロードできることをご存じですか?
しかしそれ以外にも、Javaを学習するための、またはJavaを深く知るための情報が用意されています。サイト内は基本的に英語で書かれていますが、重要な情報は日本語化されていますので、怖がらずのぞいてみましょう。
画面1は本家Javaサイトのトップページです(2002年7月現在)。ちょうど執筆時にサイトの改変があったのですが、これまでどこに何があるのか非常に分かりにくかった点が改善され、情報が探しやすくなりました。
基本画面構成は上側にJavaのロゴとサイト名のjava.sun.comと、全文検索用フォームが配置されています。この部分は各ページに共通で、ロゴやサイト名をクリックするとトップページに戻ることができます。そのすぐ下には表示中のページの内容が簡単に紹介されています。左側には現在のページに関連して移動できるページのリンクがあります。中央部はメインコンテンツです(いわゆるスリーパネルレイアウトですね)。
画面1 java.sun.com - The Source for Java(TM) Technology |
トップページにはサイト内のコンテンツの更新情報が中央に配置されています。トップページの左側にメニューがあります。このメニューから各コンテンツにアクセスできます。同じコンテンツに複数のページから網の目のようにリンクされていますが、このメニューを中心に見ていくと分かりやすいでしょう。では、順に見ていくことにしましょう。
Technologies | 最新のJava技術を知りたい |
ここでは、各種仕様書、JavaDocなどを得ることができます。ここにあるものはファイナルリリース版(製品版)のみです。プレリリースの情報とダウンロードはEarly Accessページ(このページを読むためにはユーザ登録が必要です)や後に紹介するJCP(Java Community Process)から得ることができます。主にプラットフォームを軸に以下のように分類されています。
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Downloads | バイナリが欲しい |
Downloadsには、Sunが実装したJDKやJRE、オプショナルパッケージなどの各種バイナリへのリンクが集中しています。Technologiesと同様にプラットフォームごとに整理されています。Technologiesと併せてほとんどの人には最も重要なコンテンツとなるでしょう。
Documentation | 仕様書や各種ドキュメントを探したい |
Java Developer Connection(JDC)には、Java関連技術の解説記事やチュートリアルなど開発者向けの情報が置かれています。中でもLearning CentersはこれだけでJavaの主要技術が学べてしまうほどの質と量を備えています。また、各ページをまたいで、APIドキュメントや、仕様書などのドキュメントへのリンクもまとめられています。トレーニングでは実際にプログラムを作成する手順を示してくれており、初学者がJavaプログラムを学ぶ際に役に立つでしょう。では主要なものを見ていきましょう。
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Developer Services | 技術情報が欲しい/Java技術を学びたい |
ここでは、Javaに関する最新のソフトウェア(Early Access版)のダウンロードや、バグデータベースにアクセスできます。コンテンツにはユーザー登録をしてJDCメンバーになっておく必要があるものがあります(ユーザー登録は無料)。ほかにもユーザー登録が必要なサービスがありますので、登録しておくことをお勧めします。
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英語の苦手な方はこちら 「Java Developer Connection日本語サイト」 (http://jdc.sun.co.jp/) |
Java Developer Connection(JDC)は日本語化されており、Sunの日本語サイトの1コンテンツとなっています。名前はJDCとなっていますが、本家Javaサイトのコンテンツのうち日本語化されているもの全体にリンクが張られています。ただし米国サイトの方が情報量も多く、更新も頻繁ですのでこちらだけチェックしておけばよい、というわけではありません。
中にはJDCメンバーになっていないと見ることができないコンテンツがあります。本家JavaサイトでJDCメンバーになっていても、別々にユーザー管理されており、再度登録が必要となります。
Java Developer Connection | 日本語で技術を学びたい |
画面2 Java Developer Connection日本語サイト |
画面2はJDC日本語サイトのトップページです。トップページにはサイトの更新情報や、各プラットフォームの最新情報、各コンテンツへアクセスするためのメニューが配置されています。
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ほかに、本家Javaサイトとは異なり、ワイヤレス、組み込み、XMLと技術別のカテゴリ分けがなされています。ここから、関連オプショナルパッケージのAPIやドキュメントのダウンロードをしたり、技術情報を取り出したりすることができます。
さらに、上記のもの以外にも、J2EEの学習を行いたい人向けにJ2EEチュートリアル日本語版がダウンロード可能です。これはJDCメンバーになっておけば無料で入手可能です。サーブレット、JSP、Enterprise JavaBeans、そしてセキュリティ、トランザクションといったJ2EE プラットフォームのコアとなるテクノロジについて効果的に学習できます。
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Javaプログラマになるための |
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Page1 何はなくともSunのJavaサイト「java.sun.com」 Technologies[最新のJava技術を知りたい] Downloads[バイナリが欲しい] Documentation[仕様書や各種ドキュメントを探したい] Developer Services[技術情報が欲しい/Java技術を学びたい] 英語の苦手な方はこちら 「Java Developer Connection日本語サイト」 Java Developer Connection[日本語で技術を学びたい] |
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きっとお世話になるサイト 「The Jakarta Project」 Jakarta Projectを日本語で読むには 「The Ja-Jakarta Project」 これからのJava技術を知るために 「JCP(Java Community Process) 」 |
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