続ゼロ円でできるデュアルブート
LinuxとWindows 2000を共存させる
中澤勇
株式会社アットマーク・アイティ
2000/11/14
パーティション構成の検討
複数のOSを同一のPCに共存させる際に欠かせないのが、パーティションをいかに分割するかだ。基礎知識やLinuxについては、前回のパーティション構成の検討で述べているので、ここではWindows 2000についての追記にとどめておこう。
Windows 2000の仕様はWindows 98の場合とそれほど違いはない。まとめると以下のようになる。
| Windows 2000の仕様 |
| ファイルシステムはFAT16/32あるいはNTFSでなければならない |
| OSのブートに必要なファイルがアクティブパーティションになければならない |
Windows 98と比較すると、ファイルシステムにNTFSが加わっている点が異なっている。他OSと共存させる場合は、このNTFSを使うべきか否かが問題となる。
Linuxと共存させる場合、カーネル2.2.xの時点ではNTFSに完全には対応していないことに注意する必要がある。パッチなどを当てることで読み込みは可能だが、完全に安定しているとはいえずお勧めできない。LinuxからNTFSへのアクセスはできない（するべきではない）と考えた方がいいだろう。
Windows 98/Meの場合も同様。CドライブをNTFSにしてしまうとWindows 98/Meを含めたトリプルブートは不可能になる。
ただし、これを逆手にとることもできる。Windows 2000からはext2にアクセスできず、LinuxからはNTFSにアクセスできないということは、それだけOSの独立性が高まるということである。これは、一方のOSで生じたトラブルが他方のOSに波及する可能性を低減させる効果を持つ。トリプルブートはできなくなるが、Windows 98/Meが不要であれば一考に値する。
ファイルシステムを何にするにせよ、FAT16/32のデータ用パーティションを用意しておけば、データのやりとりに困ることはない。
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| Index | |
| 続ゼロ円でできるデュアルブート LinuxとWindows 2000を共存させる |
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| 1. OS Loaderを使おう | |
| 2. パーティション構成の検討 | |
| 3.
Windows 2000とLinuxをインストールする Windows 2000のインストール Linuxのインストール |
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| 4.
デュアルブートの設定 ブートセクタのファイル化 OS Loaderへの登録 |
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