岡田 大助
@IT編集部
2007年3月15日
■4分 − EPCglobalネットワークのキモとなるEPCIS
EPCIS(EPCインフォメーションサービス)は、WWWのWebサーバに相当するもので、EPCに関する情報を保管するデータベースです。
EPCISは、データを保管する「EPCISリポジトリ」、イベント情報を登録する「EPCISキャプチャインターフェイス」、イベント情報を検索する「EPCISクエリインターフェイス」の3つに分割できます。このうち、標準化作業が進められているのはキャプチャとクエリの両インターフェイスのみで、リポジトリについてはミドルウェア同様に考え方を示すに留まり、実装方法を定義していません。
EPCISキャプチャインターフェイスに接続されるアプリケーションとして、EPCISキャプチャリングアプリケーションが提示されています。これは、ALEインターフェイスで接続されたRFIDミドルウェアの一部と考えることができます。
一方、EPCISクエリインターフェイスに接続されるアプリケーションは、EPCISアクセシングアプリケーションという名前が与えられています。倉庫管理システムや出入荷管理システムといった既存の業務アプリケーションがこれに当たります。
なお、EPCISキャプチャインターフェイスでは、インターネットを介してEPCデータを登録することを想定してHTTPの利用が考えられています。意図しないクライアントからのデータ登録が行われないようにユーザー認証やSSL/TLSによる暗号化通信を行うなど、セキュリティに留意する必要があります。
EPCISクエリインターフェイスではXMLでデータがやり取りされます。セキュアなSOAPメッセージ交換が行えるWS-Securityが利用できます。
2007年5月10日追記 2007年4月12日、EPCglobalは「EPC Information Services(EPCIS), Version 1.0、PDF」を発表しました。 |
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