岡田 大助
@IT編集部
2007年12月14日

■1分 ‐ 自由なアプリケーション開発を促進する標準化

 ZigBeeの標準化は、2001年に設立されたZigBee Allianceが中心となって進められています。国内の団体としてZigBee SIGジャパンがZigBeeの普及促進のための活動を行っています。

 ZigBeeの基本部分は、低伝送速度の無線PANの規格であるIEEE 802.15.4によって定められています。また、ZigBee以前に家電ネットワーク向けの通信規格として検討されていたHomeRF Liteの技術を転用しています。

 ZigBee Allianceは、ネットワークやアプリケーション部分の標準化を行い、2004年12月にZigBee 1.0を発表しました。その後も拡張作業は継続しており、2006年12月には機能を拡張したZigBee 2006が、2007年10月にはZigBee Pro(ZigBee 2007、一般公開は2008年予定)が定められました。また、ZigBee Allianceは適合性認証テストなども行っています。

 ZigBeeの標準化の特徴の1つとして、プロファイルに対する柔軟さが挙げられます。プロファイルとは、用途ごとに分けたれたアプリケーション間の相互接続をスムーズにするための共通ルールのことです。Bluetoothもプロファイルがありますが、標準化団体が定めたもの以外を認めなかったため、応用が難しくなってしまいました。

 ZigBeeのプロファイルには、ZigBee Allianceが定めたもの(Public Profile)のほか、メーカーが開発して公開したもの(Published Profile)、メーカーが独自に運用しているもの(Private Profile)の3種類が認められています。


Index
5分で絶対に分かるZigBee
  無線ネットを飛び交う電気仕掛けのミツバチたち
自由なアプリケーション開発を促進する標準化
  日本で使えるのは2.4GHz帯だけ
  デバイスにフル機能版と簡易版が存在
  適所適材なネットワークトポロジーを選べる
  混信を制御するための競争と協調

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