岡田 大助
@IT編集部
2007年12月14日

■2分 ‐ 日本で使えるのは2.4GHz帯だけ

 ZigBeeのアーキテクチャは、物理層MAC層ネットワーク層アプリケーション層に分かれており、アプリケーション層にはアプリケーションサブ層が含まれているため5層構造になっています。各層のサービスのインターフェイスはプリミティブと呼ばれ、要求確認応答通知の4種類の中から必要なものを備えています。

 物理層とMAC層はIEEE 802.15.4の規定に従い、ネットワーク層とアプリケーションサポートサブ層はZigBee Allianceが標準化を担当しています。アプリケーションの開発はユーザーに任されていますが、ZigBee Allianceから開発環境としてZigBeeアプリケーションフレームワークとネットワーク管理機能のZigBeeデバイスオブジェクトが提供されています。

 物理層では、使用周波数やチャネル、変調、通信フレームなどが定められています。ZigBeeの使用周波数は、868MHz、915MHz、2.4GHzの3種類が規定されていますが、電波法の関係で国内では2.4GHzのZigBeeしか使えません。

周波数 チャネル数 変調方式 伝送速度
868MHz
1
BPSK
20kbps
915MHz
10
BPSK
40kbps
2.4GHz
16
O-QPSK
250kbps


Index
5分で絶対に分かるZigBee
  無線ネットを飛び交う電気仕掛けのミツバチたち
  自由なアプリケーション開発を促進する標準化
日本で使えるのは2.4GHz帯だけ
  デバイスにフル機能版と簡易版が存在
  適所適材なネットワークトポロジーを選べる
  混信を制御するための競争と協調

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