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Direct RDRAM (Direct Rambus Dynamic Random Access Memory)

【ダイレクト・アール・ディー・ラム】

別名
DRDRAM (Direct Rambus Dynamic Random Access Memory)
ダイレクトRDRAM (Direct Rambus Dynamic Random Access Memory) 【ダイレクト・アール・ディー・ラム】

最終更新日: 2002/08/15

 RDRAMをベースにPCのメイン・メモリ向けとして規格化したメモリ仕様、またはその規格に該当する。1996年12月にRambusとIntelが提携し、「PCのメイン・メモリにRambus DRAMを採用する」と発表しており、この成果がDirect RDRAMである。

 発表当時、主流であったメモリはEDO DRAMで、SDRAMはまだ登場したばかりという状況であった。次世代以降のプロセッサでは、SDRAMであってもメモリのデータ転送速度がボトルネックになると予想されたため、それに代わるものとしてDirect RDRAMの開発が行われた。

 Direct RDRAMとメモリ・コントローラをつなぐメモリ・バスは、Direct Rambusチャネルと呼ばれる。これは、最大533MHzの基準クロックの両エッジを利用することで、1066MHzでの動作が可能だ。16bit幅(実際はECC用の2bitを含む18bit幅)のデータ・チャネルを利用するため、最大2.1Gbytes/secというバンド幅を実現する。

 Direct RDRAMを実装したメモリ・モジュールは、RIMMと呼ばれる。対応する動作クロックの違いにより、PC600(600MHz)、PC700(711MHz)、PC800(800MHz)、PC1066(1066MHz)の4種類が規格化されている。こういった容量や動作クロックなどの情報は、RIMM上に実装されているSPD(Serial Presence Detect)と呼ぶシリアルEEPROMチップに記録されており、メモリ・コントローラはSPDを参照して適切な動作クロックを選択するようになっている。なお、異なる動作クロックに対応したRIMMを混在して使用した場合は、最も低速な動作クロックに合わせられる。

 2002年時点でメイン・メモリの主流であるSDR/DDR SDRAMでは、メモリ・バス上にDIMMソケットが並び、並列にDIMMが接続される。このような方式では、ソケットごとにメモリ・バスの信号線は枝分かれしてしまい、電気信号の伝送を乱す反射という現象が生じやすい。特に、メモリ・バスの動作クロック周波数が高まると、その信号の反射の影響(ノイズ)でメモリの内容が正しく読み取れなくなるという問題が生じる。そこで、Direct RDRAMはSDRAMなどと異なり、コントローラから各RIMMを連続的に経由してチャネルの終端に達する、枝分かれのない一筆書き状態のメモリ・バス(信号線)を採用している。そのため、RIMMの空きソケットには、メモリ・チップを実装せずにチャネルを結線するだけのモジュールであるContinuity RIMM(C-RIMM)を差す必要がある。C-RIMMを実装しない場合、データの転送経路が途切れてしまい、正常に動作しない。

 さらに、Direct RDRAMはメモリ・バスの物理的な制限から、1本のDirect Rambusチャネルに接続できるRIMMソケットは3本までとなっている。ただし、複数のDirect Rambusチャネルをサポートすることで、実装RIMMソケット数とバンド幅を増やすことも可能だ。

 Direct RDRAMに対応したPC用チップセットとしては、IntelからIntel 820とIntel 840の2種類がPentium III向けとして出荷されている。またPentium 4向けにはIntel 850/850Eが、さらにサーバ/ワークステーション用プロセッサIntel Xeon向けにはIntel 860が出荷されている。しかし、最初に登場したIntel 820がDirect Rambusに関連するトラブルを続発させたことや、RDRAMの量産が順調に立ち上がらずチップ価格が高いまま推移していることから、次世代メイン・メモリとして普及しているとはいいにくい。

モジュールの規格名 チップの規格名 チップの種別 モジュールの帯域幅 クロック周波数 データ幅
DIMM
PC66 SDR SDRAM 0.53Gbytes/s 66MHz×1倍 64bit
PC100 SDR SDRAM 0.80Gbytes/s 100MHz×1倍 64bit
PC133 SDR SDRAM 1.06Gbytes/s 133MHz×1倍 64bit
PC1600 DDR-200 DDR SDRAM 1.60Gbytes/s 100MHz×2倍 64bit
PC2100 DDR-266A/266B DDR SDRAM 2.13Gbytes/s 133MHz×2倍 64bit
PC2700 DDR-333 DDR SDRAM 2.66Gbytes/s 166MHz×2倍 64bit
PC3200 DDR-400 DDR SDRAM 3.20Gbytes/s 200MHz×2倍 64bit
RIMM
PC600 Direct RDRAM 1.20Gbytes/s 300MHz×2倍 16bit
PC700 Direct RDRAM 1.42Gbytes/s 356MHz×2倍 16bit
RIMM1600 PC800 Direct RDRAM 1.60Gbytes/s 400MHz×2倍 16bit
RIMM2100 PC1066 Direct RDRAM 2.13Gbytes/s 533MHz×2倍 16bit
RIMM4200 PC1066 Direct RDRAM 4.26Gbytes/s 533MHz×2倍 32bit
PC/サーバ用メモリ・モジュール規格の種類
PCやサーバで利用されるメモリ・モジュールには、電気的特性や物理寸法などを規定している標準規格が存在する。ここに記したのは、SDRAM系のDIMMとRDRAM系のRIMMに大別される。規格名にはどちらも「PC」で始まるものがよく使われているが、SDRAM系はモジュール側に、またRDRAM系はチップ側にそれぞれ割り当てており、しかも「PC」に続く数値の意味は異なっている。混乱しやすいので注意が必要だ。なお、「クロック周波数」は「ベース・クロック×倍率」で表記している。また「データ幅」には、ECCの分を含めていない。

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